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夜道  作者: 猫乃つづり
5/8

田中(仮)は再び真夜中の道を怖がりながらも走らせる

『ジャンボストリーム、ジャンボストリーム』


そして、そのあとに穏やかな曲調が流れる時報の後のラジオ番組、このラジオは正直、俺の感性に合わない。


「うーん、駄目だなこれは」


何せ、眠くなるし、かつ、音楽も眠りたくても、向こうの目的は快適な空の旅行を届けてるつもりでも、こっちには、空じゃないし、陸だし、全然、そんな気分にはなれず、もし、飛行機の中に乗ってたら、快適なんだろうなぁと思いつつ、とりま、チャンネルを変える。


これは、なんせ、ドライブしている人向けではなく、眠りにつこうとしている人に快適な眠りの旅へと導こうとしてるのだから。


(うーん、なんか、つまらないなぁー)


ラジオとして、やってるにはあるのはあるのだが、行く前に聞いたラジオ番組が終わってしまったら、ゴールデンナイト日本ぐらい、でも、あんまし面白くないラジオ番組ばかりがやっている。

でも、その中でも、俺には好きなラジオ番組があるにはあった。


そのラジオは東京のとあるラジオ局で毎週月から金曜日にやっているもので、今日はGWとあって、特別に豪華なゲストとそして、いつもの司会の晴れのち野良と有名アイドルグループの人の掛け合いは俺が聞いてても、和やかな気分にさせてくれるもので


(まぁ深夜の夜道を走ってるなかで賑やかなのは心強いしな)


時刻は既に12時を過ぎ、家々の明かりもほとんどなく、

ついてるのが見えるとしたら、多分、深夜のネットの波に乗ってるサーファーがいるのだろうとかいないとか、そんな感じかな。


でも、道を通ると猪とかイタチとかがこの道を横切る場合があるから、注意して進む。


もしかしたら、幽霊以上に気を張らないといけないものかもしれないが、そうならないように車のライトをハイビームにしておく、対向車の数は深夜のせいか、少ない、また、住宅街であるためか、車は滅多に通っていないと行っていい、だからこそ、不気味な気がして、少し心細くなる。


こういうときに、人がいたらとも思ってしまうが、それはそれで会話の相手をしたりと、精神的なSAN値が、削られかねないと思っている。


(でも、なんか、さっきから思うんですが)


ぞぉーっとするのは何故なのかな?夜が、冷えてることもあるし、それでも、車の暖房は少しつけてるはずなのだが、どうして、ぞぉーっとするのかはわからない。


(もしかしたら、ゲームに興味のある人だったり、もしくは長くいすぎたから)


いや、あんまし考えるのはよそうと頭をふりきり、車を走らせるが、なぜか、後ろの席に誰かいるような気配がしないでも、


「寒いなぁ」


と一人そう、呟いて、ラジオの音の大きさを上げ、クーラーの風量も小から中に切り替えるが、なんか、後ろに誰かいるって感じがしないでもないから、しかし、悪い霊ではないことを祈りつつ、このままの道を走らせる。

とにかく、目の前のことに集中しよう、賑やかな会話はなんだか、一人運転してるものにとっては太陽のような存在に感じる。

後ろに居ると思われる霊は恐らく、コンビニにいた霊が乗ってきたのかもしれない。

長居してしまったのが、悪かったなぁと思う、しかし、仕方ないじゃないか、お腹減ってたんだから。


薄気味悪いし、改めて暑いながらも太陽は生きてる人間にとって、心の安定を図るものだと知る田中(仮)であった。






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