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夜道  作者: 猫乃つづり
4/8

田中(仮)は軽く食す=軽食

「ありがとうございましたー」


コンビニ店員の人のきちんとした、呼び掛けはいいものだ。

特に、エイトイレブンとコーソンはちゃんとしていると思う。

逆に、その点でワーストなのは、フレンドリーマート(仮名)はあまり、いい思いをしたことはない。加えて、袋詰めもメチャクチャで、アルバイトだから仕方ないとは思うけど……。

しかし、俺的フライドチキンランキングは、第二位で悪くはないものだ。加えて、寿司があるのもいい点だったが、なんだか、対抗勢力として、コーソン(仮名)がなんか、同じようなラインナップの寿司を登場させたが、さて、気になるものだから、食してみたいものだなぁと思う。


さてと、


グルルゥグルルゥグルルー


このまま、ずっと考え事をしていると、ゲームに夢中になるのと同様に、ずっと朝まで考え続けてしまう可能性もあるから、

今、優先すべきことそれは……


「いただきます」


手を合わせて、先程の言葉をのべて、ひとまず、軽い食事をする。

空腹の時の運転は確かに、判断力も落ちているところだろうから、少しは食べていた方がいいかもしれないので、

胃のなかには、先程三位といっていたコンビニのチキンと、肉まん、そして、フランスからのオレンジ炭酸水を飲むことを考え、それを食す。

ただ、それだけだと物足りない気がせんでもないが、かといって、甘と酸っぱのコラボレーションは家でじっくり堪能するとして、今は少しのおつまみタイムといったところかと思う。


口のなかに頬張ると心の中でつかの間の笑みが漏れる。


うまいと、


いや、うまいだけでは物足りない言葉の続きが醸し出される。


たかが、三位だといってはいたが、どのコンビニでも、チキンというものはなくてはならない存在、


溢れだす肉汁、醸し出す、中東の香辛料を求めてきたヨーロッパ人の気持ちがわかる気がする。

確かに、保存のために用いたものが、今では、肉のアクセントをつけるために用意されてるものだということ、肉が主役という役どころであるが、チキンという作品に肉以外の材料の脇役が、一位ほどではないが無難に表現されてる、中々悪くないものだと思った。


あと、この後の肉まんがうまく感じるのはやはり、飲み物だということを忘れてはならない。


ゴクッと乾いた喉を潤すと同時に、先のチキンという作品が舞台に幕を下ろすためのカーテンとなって、役に立ってくれたのが、

この炭酸水だ。

これはただの炭酸水ではなく、オレンジの炭酸水、かつ、フランスで人気の飲み物を日本で売ったものであるのだが、これがまた、スッキリとしたのど越しで、脂っこいもの、すなわち、

おつまみ系のものとよく合うのだ。


「クー、上手い」


車の中で心の声が思わず出る。

幸い、夜遅くもあり、周りに人がいないことを確認して、安心し、次の作品を見ることにする。


肉まん、これは中華料理の一種だが、コンビニの肉まんも、中々のものだと思う。

何せ、もっちりとした、食感を与える生地と、肉のあんが、なかなか上手く、噛み合ってるのだ。

しかも、肉は固くすぎず、食べやすい、ものであり、それにタレが含まれてるため、俺は思う、そうこれは、ビックサイズの餃子なのだと……



と言った感じで、食に関することを述べてみたわけだが、

単純に上手いと言えば、よかったのかなぁって俺は思わず、考え過ぎる性格を恥ずかしく思う。

まぁ逆に考えれば、長所かもしれないのだが……


おっと、こんな時間、

俺は再び車を走らせ、家に帰ることにし、

夜がいっそう深くなったことに不安を感じつつ、

ラジオをかけることにし、

不安を取り消そうと努力している俺であった。


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