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白愛【ハクアイ】

作者: ゑ

彼女と僕は、

僕のアトリエで一緒に過ごしている。

そして僕は彼女を愛している。

彼女の肌は、もう何年も一緒にいるけど

まったく、くすんでいない。

真っ白な肌だ。

そりゃあ毎日綺麗にしているもんね。



君は無口だし

君は少し悲しそうな顔をしているね。

大丈夫。

僕がいるよ。

いつか笑顔も描かせてよ。



僕は毎日君を見ているし描いている。

鉛筆の時もあれば、水彩画から油彩まで描いている。

決まって君は同じポーズを取るんだよね。

でも僕はそれが大好きなんだ。



君に太陽の光が当たった時、

僕は君をもっと好きになるんだ。

君は陰影がはっきりしている。

誰よりも何よりも美しい!

そう!どんな女性より!!






地震だ!

かなり大きい。

彼女が危ない!!!







…遅かった。

…壊れていた。

彼女は頭から落ちたようで、

首が折れ、顔が半分粉々になっていた。

なんどその白い肌だったものを繋ぎ合わせても、

元には戻らなかった…。





ねえ。

君はもともと両腕がなかったのに

首も無くなってしまったね。



でも君は美しいままだ。

僕は君を一層好きになった。


さあ、今日も君を描くよ。

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