新たな目覚め
......意識が覚醒する。
あれ、俺は死んだはずじゃ...
ぼやけた視界の中何とか目の前を見てみると目の前にはたくさんの人と豪華な部屋が目についた。
おいおい、死にそこなったか、こんな豪華な病院俺は知らんぞ、損害賠償とかどうなんだ等不毛な思考に沈んでいると
目の前の男が急に大きな声を上げた。
「iiz de yunci aiiai ur afafaw! iaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!」
周りもそれに同調するように
「iaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!」
どうなってんだこれ、てかなに言ってんのか全くわからん。あー、そこのおっさん俺を持ち上げるな...って体ちっちゃ!!
体が思うように動かんしこれって赤ちゃんなのか?手がすごいぷにぷにしてるしそうとしか思えない。
...てことはこれが転生なのかもしれない、いや、転生だ!俺は生まれ変わったんだ!人生をやり直せるぞ!
「おぎゃあああああああああ!!!!」
俺は勝利の雄叫びをあげた。
それから一年、俺は一歳になった。歩けるようにもなったし、簡単な単語も話せるようになった。
そして俺の名前はルルーシアというらしい。
なかなか高貴な生まれのようで侍女さんがかなりいる。そして主に自分の世話をしてくれる人はララティアと呼ばれていた。たぶん年は20歳ぐらいでかなりの美人だ。
そんな美人に身の回りの世話をされて嬉しいっちゃ嬉しいんだが、排せつ系はかなり恥ずかしかった。
...もちろん今は一人でできるよ、ララティアさんは早すぎるって驚いてたけどね。
そしてこれはかなり重要なことなんだがこの世界には魔法があるらしい。
ララティアさんが俺の尻の汚れを魔法できれいにしてたのは恥辱と驚愕がごちゃ混ぜになった変な気持ちになったよ。
魔法を勉強してみたいとも言ったが、まだ早いと言われてしまった。
いつできるかも聞いてみたけど二歳になったら放魔の儀ってのがあってそこの結果次第で使える魔法が決まってくるって言われた。
転生定番のチートに期待で胸が躍るね。
...それにしても暇だ、何にもやることがない、何故か外に行こうとすると侍女さんが青ざめた顔で止めてくる。
なんか悪いことでもしたかって思ったけど特にしてないし...まあいいか。
外の景色を全く見れないってのも悲しいけどいろいろ大人の事情があるんだろうな、俺も大人だけど。
...ただ、親に全然というか一回も会えてないのが少し寂しい。
大の大人が情けないことだがこれでも前世は親をどちらも亡くしている。
今世は親との時間をしっかり取りたいと考えるのも自然ではなかろうか。
二話目です。なんか書き忘れてる気がするけどなんかあったら改稿しますね。
三話目は明日にあげますね。