先輩
誤字脱字すみません。
俺は翌日いつも通り学校に行った。何も無かったんだと思いたかった。
きっとあれは悪い夢だったんだ。
「あ、いた」
え?
「え、どの人?…あ、ズボンの人…」
え?
俺のこと?いやズボンと言えば俺しかいないか。
って昨日の女だ。そうかあれは夢じゃなかったのか。
「あ、お前!昨日の!」
「え?あ、なんのこと?」
こいつすっとぼけやがって。
「ちゃんと謝りなさい米良」
「で、でも莉奈ー…」
樋口はしっかり謝ってきた。それにしても莉奈ちゃんって言うのか…。
「ごめんね!えっと…」
「あ、俺、※※って言います!」
「ごめんね、※※君!」
や、やばい!俺、莉奈ちゃんと会話してるよ!
そしてHRが始まり事は収まった。
よし…!とりあえず一歩前進だ!
ーーーーーーー
「なぁ次、科学だから移動だろ?早く行こうぜ」
鈴木がちょうど俺の知りたかった次の授業を教えてくれた。
鈴木とは俺のできたばかりの友だちの一人である。
「ちょいまち。わりぃ、先行ってて」
俺は先に用事を済ませようと思い鈴木を先に行かせた。
キーンコーンカーンコーン
「やべ!」
用事が思ったより終わらずチャイムがなってしまった。
俺はダッシュで次の教室に向かおうとしたがあることに気づく。
「あ、次の教室どこだ?」
まだ学校の構造を覚えきれておらず各教科の教室がどこかわからない。
と、不意にどこからか声がしてきた。
「おやおや、そこのお兄さん。もしやお困りではありませんか?」
声の主を探しても見当たらない。
「あ、こっちだよ。こっちこっち」
え、どこだよ。
「まったく※※君って鈍感なのかな?」
と、いつの間にかその子は目の前に現れた。
いや忍者かよ。
「私の名前は霧隠八重だ!」
いやだから忍者かよ。
「今、※※君忍者かよって二回も思ったな?」
まさかのエスパーでした。
「それより※※君お困りのようだね!」
「まぁ困ってはいますけど。それよりどうして俺の名前を?」
すると霧隠八重と名乗る女は自信ありげに言った。
「ふっふっふ。まず君が持っている教科書だよ。その教科は移動教室するはずなのにチャイムがなっても君はここにいる。つまり教室がわからなくて困っているということだ!そしてまぁ名前はその教科書に書いてあるものを見ただけだよ」
なるほど。こいつできる。
「だから私が教室まで案内してあげよう!」
「あ、ありがとうございます。ところで授業と言えばあなたも授業はどうしたんですか?」
すると霧隠八重はハッと思い出したような顔をした。
「そ、そんなことはどうでもいい!※※君は先輩に任せておけばいいの!」
やはり先輩だったか。上履きの色が違ったからな。
そして俺は霧隠先輩に案内された。
「では※※君!授業サボるんじゃないぞ!じゃあまたね!」
そのまま霧隠先輩は去ってしまった。
やけにお節介な人だったな。まぁ一応覚えておくか。
その後普通に教室に入ったが普通に叱られた。
キャラクター紹介
主人公・名前が決まらない
可愛いあの娘・笹田莉奈
の友だち・樋本米良
先輩・霧隠八重
友だち・鈴木