5 能力
新年早々教会で能力査定で奏の下だった俺は少し残念だった。いつか奏と手合わせ願いたいと思った。
「次に皆さんには職業を選んでいただきます。」
教会で職業変えられるのはもうゲームの世界みたいだ!俺は心の中でめっちゃ興奮していた。異世界の服着るのも始めてだし。
「ではあちらに立ってください。そしたら職の神の声が聞こえてくるでしょう。」
そうするとどこからか声が聞こえてくる。
“あなた方の名前と使える能力を教えてください。”
「私の名前は奏です。使える能力は炎系です。」
「俺の名前は佑樹。使える能力は水系です。」
「父さんの名前は一俊です。使える能力は光系です。」
「母さんの名前は望です。使える能力は雷系です。」
“ありがとうございます。ではこれより皆さんの職業をお伝えします。カナデ様は魔法戦士、ユウキ様は戦賢者、カズトシ様は光魔法使い、ノゾミ様は稲妻僧侶です。あなた方4人の旅路を祈っています。”
俺は戦賢者になったらしい。戦賢者は文字通り戦う賢者らしく、攻撃魔法と回復魔法が使える。奏は魔法戦士らしくて回復魔法、攻撃魔法さらには剣などの武器や杖、槍なども扱えるらしい。そして父さんは杖を用いて光系の攻撃魔法や回復魔法を使い、母さんは雷魔法で敵を攻撃したり味方の体力や攻撃力を上げる魔法を持った。
「以上となります。皆さんの安全を我々は祈っています。そして最後に渡したいものがあります。」
もらったものはセーブポイントに戻れる石をもらった。
「この石はとても貴重な石です。この石はセーブロックとも呼ばれていて指定した所を言うと設定したた地点に行けるという貴重なものです。」
家族分の石をもらった。いかにも冒険の始まりといった感じでとてもワクワクした。その後占いをしてもらい、良い結果が来るでしょうと言われた。
「ありがとうございました。」
「いえいえ。また来てくれることを楽しみにしております。」
この日受けた教会はこの世界ではかなり有名な教会と言われているらしい。とても安心した。
その後教会を出た後、装備屋に行き防具や武器を購入した。普通の服だと敵との戦闘の際に怪我がひどくなるかもしれないからだ。
「ようこそ装備屋へ。お兄さんたち強そうだね!」
「いえいえ。この中で強いのは妹です。」
「何と!それはすごい。名前は何て言うんだい?」
「奏です。よろしくお願いします。」
「よろしくカナデちゃん。そしてお兄さんたちも。」
装備屋の店主は明るく元気な人だった。さぁこの世界の防具の代物はどんなのか見るのがとても楽しみになってきた。
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