4 正月
佑樹たちが異世界に転生してから1週間が経過した。つまり正月である。2023年の始まりだが、このような形で新年を迎えるとは思わなかった。
「明けましておめでとう。今年もよろしく。」
1月1日明けましておめでとうという言葉から始まった。また、毎年神社に行っておみくじしたりするのだがこの世界に神社とかあるんだろうか。
「おみくじ引きたいな!」奏がそう言った。
「おみくじなぁ俺大吉出たことないんだよねぇ!父さんと母さんは?」
「父さんは2年に一回は凶を引いているな!ハッハッハッハ!」
2年に一回?それ呪われれてね?そう思った。
「母さんは大吉ないわねぇ。」
なるほど、あんま大吉に恵まれないのか。
「それでこの世界に神社あるのかなって思ったんだけどあるかな?」
「父さん知ってるぞ。確か食料買いに行ったときに神社じゃないがそれらしきものはあったな。」
やったぜ。これで今年最初の運勢が分かるね。
「早速いってみよう!」
その後、食料を買った市街地へと行き、神社のことを尋ねた。
「おぉユウキくん!いらっしゃい。また何か買っていくかな?」
「また今度にします。それでこの町に神社ってありますか?」
「神社?聞いた来ないなあ。どんなことをするところ何だい?」
「やっぱりないですよねぇ。神社って言うのは神様にお参りしたり、くじをひいて運勢を占う所です。」
さすがに異世界にはなかったか。まぁ無理もない。
「神社はないが教会で運勢とか占えるぞ?」
「本当ですか!ありがとうございます!」
店の店主に挨拶して行った。教えてもらった教会は歩いて1時間程度だと言われた。
「ここかな教会?」
「そーみたいなだな!何々?職業・運勢教会?」
「取り敢えず入ってみましょ」
教会に入り、扉を開けた。
「すみません誰かいますかね。」
「ようこそ我々の教会へ。始めての方のように思えます。ここは転職や運勢を占ったり、することが出来る場所です。」
転職かぁ俺は水系が使えるけどどんな職業があるのだろうか。俺らは神父らしい人に連れられて個室へと案内された。
「この部屋は能力査定部屋です。この部屋ではあなた自身が保持しているステータス。つまり能力がどれくらいあるかということを測定する部屋です。」
個室には行った後、頭に被り物をつけ30分寝た。30分後、結果が出た。
「測定結果はこのようになっております。この中でずば抜けているのはカナデさんです。この魔力は凄まじいです。」
やはり妹が強かった。俺の測定結果は妹の下だった。父さんと母さんは平均くらいだった。しかし1つ気になるのはここまで強い魔力をどのように妹は維持しているのか。それだけが気がかりだった。
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