3 魔法手に入れし家族
帰宅後、今日の獲物をお披露目した。
「今日こいつらをもらってきた。佑樹は果物、俺は漫画肉4本。」
「すごいわあなた。こんなに食べきれるかしら。」
妹も母さんも大量の食材に目を輝かせていた。
「日本には無さそうなものだな。」
「そうだな。でどう調理する?」
俺は一応料理はできる方だ。妹も上手だが一番下手なのが母さんだ。すぐに焦がしてしまう。
「コンロには気を付けなさい。」
「分かってるって。」
火で思い出した。この世界には魔法はあるのだろうか。異世界に来たなら魔法の1つあっても良いと思う。
「火で思い出したんだけど誰か手とかから炎出せる?」
「出せるわけないだろう!危ないと思うz「私出せるよ。」」
え?出せるの?え? 困惑してしまった。ちなみに俺は水が出せる。父さんと母さんは何を出せるのかな?
「奏。外出で出してみよう。」
「危ないわよやめなさい。」
「大丈夫俺は水出せるから!」
奏と外に出た佑樹は妹が出す炎に興味津々だった。それは何故か。異世界召喚の掟だから。
「出すよ?」
「おう!お前の炎を見せてくれ!」
妹は手を前に出し
「ファイアーバースト!」
そう言った瞬間妹の手からはRPGで見かける巨大な炎を壁を作り出した。
「すげぇ!!!どこでそんな技を?」
「兄貴の持ってた異世界系のラノベ借りてしばらく練習したら出来た。」
「いいねいいね!炎はどうやって消すの?」
「こうやってやると消える。」
奏が手をグーにしたら炎の壁は消えた。俺は良いものを見た。少し暑かったけど。その後、窓から見ていた父さんと母さんが出てきた。
「父さんはこんなでかい炎見た来ないぞ。」 「私も。」
「二人もやってみてよ!俺は水系が出たからウォーターレーザーと名付けたよ。」
「よしやってみるか!」
父さんと母さんは同時に手を前に出した。父さんの手からは光が、母さんの手からは電気が出てきた。
「「出てきた!」」
後に、父さんは光系を持ったことでライトアイと名付け、母さんはサンダーストームと名付けた。
名付けた後、家に戻り夕飯を作って食べた。異世界に来ての始めての異世界料理である。味は果たして。
「いただきます!」
パクリと言った。肉がエグいほど上手い。
「うめぇ!」
ほっぺたが落ちるというのは正にこの事なのかもしれない。更には魔法まで手に入れてしまった。この異世界結構楽しく過ごせそうだ!
「明日は奏も母さんも一緒に来る?」
「えぇ行くわ。」
日本での生活が終わってしまったが家族との異世界生活はこれからも続いてほしいものだ。
次回もよろしくお願いします。