2 食料調達
異世界に飛ばされてからの佑樹の家では家族会議が行われていた。
「当然のことだがまだ俺たちはこの世界に来たが問題となってくるのは食料だ。電気は何故かついているが食料と水がなければ生きてはいけないからね。」
「流石佑樹!異世界のことよく知ってるな!」
父親は俺に笑みを浮かべた。そりゃは異世界ものならラノベで読みまくったからな。あらかた何をすれば良いかは分かっている。
「取り敢えずここは山の上らしいし、それに外出たときに下の方に町らしきものが見えた。そこに行ってみよう。奏と母さんは残ってて。俺と父さんで行ってくるから。」
「「分かった。」」
奏は少し不満そうだった。分からなくもない。何せここは異世界。日本と違って何が起こるかわからない土地に女の子を連れていける訳ない。これはあくまでも調査だからな。
「じゃ行ってくる。」
「いってらっしゃい。」
山を下山中通り過ぎる人は一人もいなかった。数時間後町にたどり着いた。市場のような所に行き、聞き込みを開始した。
「じゃあ父さんは向こうの方のお店に行ってて。俺はこっち見てくる。集合場所はここね。」
「分かったぞ。」
二手に分かれて聞き込みを開始した。そういえばこの世界では言語通じるのだろうか。恐る恐る聞いてみた。
「すみません聞きたいことがあるのですが・・・」
「何だい兄ちゃん。見かけない顔だね!どこから来たんだい?」
言葉は何とか通じた。
「あの山の上の方です。」
「随分と遠いところから。それで聞きたいことって?」
「この町初めて来るんですが何て言う町なのでしょうか。」
「この町はオルセー共和国のサーフていう町だ。よろしくな!」
「よろしくお願いします!」
この町はオルセー共和国のサーフという町らしい。やはり日本ではない別の世界に来たことを改めて実感した。携帯を見ると電波は通っていた。Wi-Fiは家にしかないけど。
「しかし兄ちゃん。珍しい服だなぁ。どこにあったんだい?」
ユ◯クロ何だが言っても分からないだろう。取り敢えずこう答えた。
「別の国の服です。」
「なるほどぉ。」
しばらく果物を売っているおじさんに話を聞き、初めてならサービスということで果物をたくさんもらった。帰って食べてみるとしよう。
夕方、来たときに決めた集合場所へと行った。
「おう佑樹。どうだった?」
「ここはオルセー共和国のサーフていう町なんだって。後果物たくさんもらった。」
「おぉ。いっぱいあるな。父さんはなこれをもらったぞ。」
父親が取り出したのは漫画でよく見るあの肉だ。俺は口のなかに広がるよだれをぐっとこらえた。
「上手そうだろう?」
「上手そうだな。何にする?焼き肉?」
「そうだなぁ焼き肉も言いが4つあるから焼いてかぶりつく食べ方にしよう。」
その後、自宅へと戻り今日の獲得物を見せたのだった。
次回もよろしくお願いします。