木漏れ日の源
都会に澄みわたる青空
枝葉末節が覆い尽くす
木漏れ日の横断歩道
浮ついた赤い輪廓に
彼らは後ろ向きで離れて
森の住人となった
チッチと謳う小鳥たちは
内なる太陽の声
鬱蒼と茂る枝葉は
光と影の斑模様を落とし
枯れ葉をギシギシと踏みしめて
右手をあげ獣の隊列にそっと加わる
移り気な行進は親しみ深い言の葉
彼らは腐葉土に映る木漏れ日に
こころの奥を観た
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