第一話 普通の普通は旅が好き
初めて投稿させて頂きます。トチと申します。
幼いころからアイデアは浮かぶのに形にできた事がなく、
この「小説家になろう」で溜まったアイデアを外に出してみよう。
というのがきっかけです。
話の前後や、文節文法など、おかしな点があると思います。
ストーリーの仕立て方が変だと感じる方もおられると思います。
何かの形でご指摘していただけると励みになります。
前書きに自分の事を書くのは苦手なのでこのくらいで。
拙い文章ですがお楽しみください。
パチッと爆ぜる焚火、空には満点の星々。
夜空ってよく見ると深い青なんだな、、両手を伸ばし深く息を吸う。
「ん～っっぅ空気が美味い！」
きらめく星を見ながら思う。
「違うな、、、俺がしたかったのは、コレじゃない」
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
俺の名前は千代田 錦、地方都市に住む ２５歳
高校卒業して、そこそこの大学には入ったが、バイトでこき使われ、
バイト先のオーナーに "それっぽく給料出すからウチ来ない？"と、
甘々な勧誘に負け途中退学の後、今の仕事に至る。
仕事先はと言うと古着を扱う小さな店舗の、雇われ店長。
オーナーが海外に行った際に、趣味で見つけた服や雑貨を
片っ端から空輸するって暴力的な買い付けしてるんだけど、
届いた物がとにかく汚い。
土気色や赤銅色の古びた小物、ほとんどが錆びていたり、
脆く腐っている物もある。
中にはやっと原型を留めているような衣類や装飾品もある。
俺の仕事の大半はクリーニングがメイン。
売れる風に仕上げなくては店が潰れる。
これだけの労力を使っているが、売り上げは酷い有様だ。
給料が出ているのが不思議なくらい。
他に仕事は商品管理・品出し・接客と単価設定なんでもしている。
単価設定は"適当はテキトー"というオーナーからの指示で。
店が傾かない程度にはしているが、
開店当初の価格設定から間違えてると思う。
前任はオープンから店長で、俺が下っ端だった頃に
店の売り上げと釣銭を持って逃げたらしい。
しばらくしてオーナーがどっかの空港で見つけて、シバいて、渡したと言ってた。
オーナーは怖い、渡すってもちろん引導じゃないっスよね？
それ以上は聞けなかった。
当初の価格設定は前任の店長が、自分の懐を温める金額になっていたようだ。
店長と言っても雇われているのは俺と、
店員のミシンさん（確か２２歳）今年都内の大学を卒業したらしい。
なぜこの店を選んだのかは不明、雇用面接はオーナーが担当だし。
従業員は俺たち２人しかいない。
ミシンさんには主に接客と品出しをしてもらっている。
それほど大きな店ではないし、営業時間も１１時～１９時と短く
２人で難なく回せる。
休みも週一あるし、店も混んだ事ないし、お客さん来ても売れもしないし。
たまーにミシンさん目当ての常連が来るぐらいか、まっそいつも買わないけど。
ミシンさん眼鏡美人で、いつもポニーテールにしてて可愛いんだけども、
常に真顔で接客、お客さんにギリギリのタメ口で俺も近寄りがたい。
俺の事は"店長"と呼んでくれない。大体"キン"と呼び捨てにされている。
実際俺のが年上だし、いちおう上司なんだよね。
まっそんなことで、いちいちマウント取るつもりもないけど。
それから俺の名前"キン"じゃなくて"にしき"ね。
キノコの胞子みたいに聞こえるからね、いつかやめてね。
名前がミシンだけど、ミシンを使っているところは見たことも無い。
ウチは裾上げとかリメイクとか、やらないしな。
冗談でも「ミシンさん、ミシン使えるんスか？」なんて言えない。
翌日"キン"から"ゴミ"にリネームされそう。
-----------------------------------------------------------------
普段の俺はと言うと、日々を暮らすのには困らない程度のお金と、
まあ趣味もボチボチ楽しくやっている。
彼女は、、、察してくれませんか？
休日にバイクで一人遠出をして、テント張って、飯食って、寝るのが、
今はひと時の癒しだ。
まあ彼女欲しいけど、、まあ彼女に癒されたいけど、、、
それから道の駅スタンプラリーもしている。かなり埋まったし、これは誇れる！
昨今のキャンプブームでモテそう！なんて始めたら、道具の沼にハマった。
ひと時毎週のように、通販の段ボールが届いて給料の半分ぐらい道具に使った。
母親から「家にも同じぐらい課金してね」と言われた。聞こえないフリをした。
その日の晩飯はキウイフルーツ１個が、お茶碗で出てきた。
翌日はニラ１束が、コップに入って出てきた。辛さで泣いた。
-----------------------------------------------------------------
キャンプ場の近所の商店で買った、
パリッとするソーセージを頬張りながら
ランタンを見て目を凝らす。
その明かりの中に、昨日の電話を思い出す。
…こっちから３００㎏送るから シ・ク・ヨ・ロ…
…今月そんな売れてないから倉庫パンパンっスよ！…
…いつもの事でしょ？上手くやってよ～売り上げ気にしなくていいからさ…
…分かった！それじゃあコンテナもう一台買う？…
…オーナー無茶っス、在庫管理が倍になります…
…やっぱ千代田君は、可愛いな！ニカ！ ガチャ… ツー ツー ッー
シクヨロってなんだ！流行ってるのか？
ニカ！とか今日日マンガでも言わないし、
話し終えず切るし奔放すぎる。
思い出したら焚火で顔が熱い、、、まぁ悪くないっス。
「あー来週入庫があるんだな、バックヤードごっちゃなんだよな、」
ボソッと言ってしまった。
こういうのが嫌だ、バイクみたいにオンオフ、きっかり走りたい。
ラジオでもかけて気分変更、、深々と夜は更けていく。
-----------------------------------------------------------------
寝袋の中でごそごそ、顔出し看板の顔の部分だけ冷たい感じ、
"朝寒いな、ここチェックアウト１１時だったっけ"
腕時計を見ると８時３９分
仕事で起きる時間とさほど変わらない、こう考えるのも嫌。
基本朝食は食べないが、キャンプの時は気分で食べる。今日はその気分。
バーナーで湯を沸かしコーヒー淹れる。
ホットサンドメーカーに、バターを塗ってパンとソーセージそれから卵、塩コショウで味付け。
プレスしてバーナーで数分両面を炙る。パンの焼けた匂いがしてくれば出来上がり。
いわゆる普通のホットサンド、粒マスタードを買い忘れたのは痛いがこれはこれで美味い。
目も覚め腹も落ち着いた所で撤収開始！
キャンプ場に少し名残惜しさも感じつつ
―来た時よりも美しく― なんて誰かの言葉に感化されて、
小一時間で撤収完了。
ここに俺がいた雰囲気はないな、ぐるり足元を見回す。
"バイクに道具積むなんて容易いですょ兄貴ぃ"と
甲高い声が。
ソロキャンプなので独り言です。
いかがでしたか？
これは日常のお話のなのか？
進むスピード遅くないかと？
疑問になられているかと思います。
遅筆なのでゆっくりと丁寧に投稿していきますので。
次回の投稿まで少しお待ちください。
第二話 サブタイのサブタイ「きっかけ」
それではまたお会いできるのを楽しみにしております。
