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世界の終始

作者: 奥田 繭

夢の中で走っていたのは 自分よがりな君とぼく

別々の世界に生きていたのに 交差点でときどきハロー

その顔は幻影なんかじゃなかったはずなのに

後ろ姿は知らない影法師


世界は終わったんだよ 君が眠っているあいだに

世界は始まったんだよ 君がバスにゆられているあいだに

世界は再生するのかな そのとき君はそばにいてくれる?

世界はまだ更地のままだよ でも荒れ地じゃないからなんとかなるよね


ぼくの世界は嘘ばっかりで それなりにピカピカ輝いていたよ

君の世界はうすっぺらくて めんどくさがりには持ち運びやすかったね


鳥も花も星もないけれど それでもぼくはひとりじゃない

だから君も早く気づいて 落とし穴は自分で埋めて

もうあの交差点はなくなったけれど

ぼくらの家を建てればいい


ぼくの世界は君のもの 君の世界は君だけで精一杯?

でもあの世界は終わったんだから 今度はぼくも入れておくれよ

しあわせじゃなくてもいいよ 君がいるなら一粒の砂でお腹いっぱい

そして手をつないで ぼくらの家のベッドの中で同じ夢を見よう

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