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デートの誘い
「いいの?ヲタ」
「ん?」
「頼んどいてなんだけど、危険を伴うよ」
腕組みをして考え始めたヲタは、よしと頷いて私の両肩に手を置いた。
「報酬がほしい」
「私に払えるものであれば、金貨なら」
「金はいらん。僕とごはんに行こう。」
「飯おごれっていうのなら安すぎる。」
「金はいいっていったろ?君は来てくれるだけでいい」
「?よくわからないけど、いいよ」
なぜか分からないが嬉しそうだ。よほど腹が減ってるのかな。
「3日あとにバルスの泉で会おう。」
「お、おう」
そう言ってヲタは王宮へ向かった