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90/232

???

この世の悪意は、ついぞ消えることなく、絶えず私の周りにあった。

このゴミ溜めの町の人間は自分よりも下の人間を見つけては、けなしている。


あぁズタボロの服、他人の喰い散らかした飯、雨風をしのげれば運のいい住処、

衣食住ならこまらない


こんな町のいつもの日常


私の行くさきは女とばれて娼婦かはたまた臓器を失い、捨てられるか、飢え死にか


鉄くずを集め、売る。鉄くずを集め、売る。鉄くずを集め、売る。鉄くずを集め、売る。鉄くずを集め、売る。鉄くずを集め、売る。鉄くずを集め、売る。鉄くずを集め、売る。鉄くずを集め、売る。鉄くずを集め、売る。鉄くずを集め、売る。鉄くずを集め、売る。鉄くずを集め、売る。鉄くずを集め、売る。鉄くずを集め、売る。鉄くずを集め、売る。鉄くずを集め、売る。鉄くずを集め、売る。鉄くずを集め、売る。鉄くずを集め、売る。鉄くずを集め、売る。鉄くずを集め、売る。鉄くずを集め、売る。鉄くずを集め、売る。鉄くずを集め、売る。鉄くずを集め、売る。鉄くずを集め、売る。鉄くずを集め、売る。鉄くずを集め、売る。鉄くずを集め、売る。鉄くずを集め、売る。鉄くずを集め、売る。鉄くずを集め、売る。


その繰り返し。

死体が転がっていれば、持ち物を奪う。私より力の弱いものからは搾取する。生きるためにすることだ。

生きては地獄、死んでも地獄


あぁ今日も泥水をすすり生きていく。

この町は終わってる。



「助けて!」

私の縄張りに入ったそれは、見たことのない白い服、目が覚めんばかりの金髪。

あぁこれを売ろう。

護身用の棒で殴りつける。

「ひっ・・」

意外と死なないもんだな。

なんどもなんども叩きつける。

「・・・」

あぁ神がいるというのなら

「どこ行ったあのクソガキ」

どこへ行っても地獄なのか

「アニキこの町は、やめましょうぜ」

ならばどうして神は

「な、なんだこのガキ、ひぃ」

私に心を作ったのか




ボサボサの黒髪が縫い繋げた服を着て微笑んでいた。顔や手には血がべったりとつき、暗闇に爛々と目が輝いていた。手には棒切れ、足元には血だまりと少女が

「ふひ、ふはは」

首を傾げながら問いかける

「これは、お兄さんたちのですかぁ??」

少女の足を持ってひきづる。ずるずるずるり


あぁクソみたいな世界だ


男たちが去った後、身体を拭きに寝ぐらに戻る。自身についた汚れを拭き取る。割れた鏡を覗き込む。ボサボサした髪の合間から金の瞳がこちらを見返す。こんなゴミ溜めに不釣り合いな金色の目。自分の醜さが際立つようだった。すぐに髪をおろす。一瞬考えたのち、タオルを持っていく。

バネの飛びでたソファの上には、先ほどの少女が寝むっていた。

着ている服を剥ぎ取り床下にしまう。代わりにぼろぼろの服を着せ、床に転がす。適度に汚すと、そのまま奥へと押し込む。

この秘密の寝ぐらに二人いるのは狭い。自分がしていることは何なのか正直分からない。だが、静かに扉をしめるまた明日考えよう

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