魔法少女は飽和中
「ふはははは我こそは古代魔法少女に封印されし悪の大魔王ダイアーク63世である」
「わた・・・」
「みんな行くよ!」
「私達魔法少女フルーツパフェ!フレッシュフルーツアターク」
「オマエタチタオスワレコソハ ビックバイン」
「わた・・・」
「貴様の好きにはさせん」
「我ら魔法少女騎士ロイヤルナイツ!!つるぎのサビにしてやる」
「おれたち・・・」
「わた・・・」
「悪即ブッ殺すおれたち荒くれ魔法少女!夜露死苦」
「わたしが活躍できなーい!!!」
蝶野一の事件から数日。彼から解放された魔法少女達のうち、現代の魔法少女たちはそれぞれの町に帰っていったが、それ以外の魔法少女達は落ち着き先が決まるまで、この町で暮らすことになった。恩人達に報いようとそれぞれの魔法少女がはりきりにはりきり、ご覧の有様である。
「さきさーん」「さきサマー」「さきの姉御」
「もう、うんざりだー」
特に救出の立役者となったさきちゃんは、姫さまのような扱いだった。ラブレターも何通も受け取っている。いまも気だるげに手を振ってるのだった。
若葉さんのことは残念だったけど、さきちゃんは明るく日々を過ごしてるようだった。




