75/232
vs蝶野一
「この巫女服は霊力でできているつまりお前でも霊術が使えるようになる。使えば使うほどなくなっていくから早めに決着をするように。」
たしかにそんなことを言っていた。
「いやああああ」
丈が袖が消えていった。もはやノースリーブのミニスカート。
「なんだお前、おれに喰われたいのか?」
少しよろつきながらも立ち上がる。でもこれでさきちゃんに触れることができる。
「さきちゃん目を覚ませ!上級憑依」
若葉さんの魔法だ。あとは時間を稼ぐだけ。
「?はったりか」
蝶野はローブを纏う。
「魔弾、追跡、爆発、強化、射程、命中」
魔法が掛け合わされていく。
「おれを殴ったことを後悔させてやるよ。なぶって、なぶって、なぶってやるぜ、蝶魔弾」
魔弾の射出とともに回避を試みるが、間に合わず被弾する。霊装があるとはいえ、相当なダメージがある。護符にはかぎりがある。
「裸にひん剥いてやるぜ」
「やってみろ!」