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リュッ☆ほのかと四人目の魔法少女

「ほのかが失敗なんて珍しいッキュね」

「黙って、ミッキュ!!それより人はいない?」

転送先はバス停近くの公園の公衆トイレ。個室に転送する予定だったけど、屋上に転移してしまったのだ。大慌てでトイレに駆け込む。平和なときに魔法少女姿はヤバい。

「いないっキュ」

変身を解除する。煌々と光るトイレ。もとの制服に戻り、外に出る。バス停まであと少し。魔法のノートも確認したら、変更なし!

「最近調子がよくないな。天馬さんは?」

「最近?いつもじゃなくて?まだっキュよ〜」

もとのぬいぐるみに戻ったミッキュはふわふわと宙を浮きながらあくびをする。

「って、天馬さんに見られたらどうすんのよっ!」

「ぐぼっ」

ブローが腹に深く突き刺さる。天馬さんの記憶を失うわけには行かない。マスコットがしてはいけない音を立てて、地面にぽとりと落ちる。人の気配を感じて、振り返るとロードバイクを操る女の子が突っ込んできた。

「おいっす!ほのか〜っ。天照先輩には会えたか?」

「咲ちゃん!おはよ!」

このショートの黒髪の元気な女の子は咲ちゃん。わたしと同じ学校に通う同級生の魔法少女だ。おうちが神社で、古代魔法少女の依り代(まぁ戦う巫女さんみたいな感じ)として、戦ったこともあるけど、なんやかんやあって、仲間の魔法少女になったのだった。

「魔のストーカーノートも、ついに外れる時が来たか?」

「運命のラブノートだよっ!咲ちゃん」

ストーカーとは失礼なっ。

「、、、絶対、将来黒歴史として後悔するネーミングだな」

「さき、ほのかに言ってやれッキュ」

「出てくるなって言ったでしょ」

私の手をよけて咲ちゃんとハイタッチをする。

「おぉーミッキュ!元気だったか?てか太った?」

「ほのかじゃあるまいし、って、ほのか!靴は食べ物じゃないッギェッ」

よけいなことを言う口はこれかな?

「相変わらずだな森の主よ。威厳のかけらもないッリュ」

咲ちゃんの腕のミサンガから声がする。

「うっさいッキュ。龍神!みすぼらしいほっそい貴様に言われたくないっキュ」

「なんだと」

「ヤルッキュか?」

「はいはーいストッープ。リュウッチもミッキュもやめてくれよー。」

さきちゃんはミサンガを、わたしはぬいぐるみを押さえた。ミサンガは咲ちゃんちに祀られている龍神ことリュウッチの分身体だ。ミッキュと同じ魔法生物(マジカル)だが、よくけんかしている。

やれやれだ。


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