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魔法少女喰い
「一、どうするこいつ」
四葉が話しかける。ソフィアを一瞥したが、特に興味も示さず、杖を取り出し、呪文を唱える。
「天秤、治療、複写、変身、吸収、鎖」
自身に杖を向ける。
「魔法少女喰い(マジックイーター)」
一の身体からオーラが漏れ出し、巨大な口を形作る。凶悪な禍々しい気を放ち、ぽっかりとあけられた空間は、底知れない混沌を思わせた。
「んっ〜〜〜〜!!!!」
鎖で縛られたソフィアは、身動きが取れず、ずるんと、そのまま喰われてしまった。もぐもぐと口を動かす。
「・・・所詮混ざり物か。若くはあったが、まだ青すぎた、酸味があるが、雑味でしかない。やはり、あの娘でないとな」
そう言うと、一は、再びアジトの奥に消えてった。
「・・・追跡」