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四葉
全くあの魔法少女のチームはどうなってるんだ。隠れ家に逃げ込んだ四葉はソファに倒れこむ。
「カウンターズ屈指のラッキーボーイがお疲れとは珍しいね」
頭上から声がする。
「姉ちゃんからかわないでよ。僕の能力の事はよく知ってるだろ。」
「この街の魔法少女たちはどうだった。」
「かおりはすでに引退してた。ついでに、裏切り者の裂九羅もすでに引退済み。記憶もきれいさっぱりなくなってたよ。あいつらの魔法生物を食ってやろうと思っていたのに、おそらくミッキュ の腹の中さ」
杖をふるって脱ぐ。一気に疲れが
「ほのかはいきなり魔法ぶっ放してきたサイコ野郎だったよ。流石に焦ったけどね。記憶で探ってきたけど、頭ん中ファイヤーウォールでプロテクトかけてたから、大丈夫さ」
「・・・記憶を使われたのか?」
「あぁ、でも大丈・・・へ?」
四葉の目には、自分の腹に深々と突き刺さった杖が見えた。血が逆流してくる。
「ゴプっ」
口の中が血のにおいでむせかえった。
姉たちの顔を見ようとしたが、身体は一切動かすことはできなかった。




