61/232
さき パンクする
ということで私は戦力外通告になった。カウンターズに関しては、カレン、ソフィアが担当することになった。ほのかと私は、バックアップとして待っていてほしいと言われたが、特にやることはなかった。自然と足が姉の道場へ向かう。
今日は1日様々なことが起こりすぎだ。私もキャパオーバー。頭がパンクしそうだ。
「おーいさきちゃん、さきちゃんってば」
魔法生物が見えなくなったり、お姉ちゃんの知り合いが出てきたり、ほのかが処刑されるかもしれないと言うことだったり、何が何やらわからない。
「さきちゃんってば、女の子がこんな時間に不用心じゃないか」
顔上げるとそこには蝶野さんがいた。
姉と同じデザインのライダースーツに身を包み、ニカっと笑う。
「何かお悩みかいっ」
耳元で勾玉のイヤリングが揺れる。自然と涙がこぼれてしまった。蝶野さんに姉の面影を重ねてしまい、その場で泣き崩れてしまった




