さきとカウンターズ
気絶した侵入者に対してほのかは手をのせる
「記憶!!」
相手の記憶を読みだす。額に汗をにじませながら数分がたつ。
「やっぱりだめ。ガードが固すぎる」
「ん~だめっきゅか」
カレンの創造で作ったロープでぐるぐるまきにした侵入者を調べ上げる。
持ち物はたいしたものはなかったため、記憶で仲間の数や目的を調べようとしたのだ。
ってここまで想像しての魔弾うちだったのだろうか。
マジックを取り出して顔に落書きをしだした、仲間の魔法少女たちを見て、あ、ぜったいその場の勢いだわっと思った。
「う~ん?ん!!」
侵入者が目を覚ます。己の状態に対して理解をするやいなやぼろぼろと泣き出してしまった。
「え~んえ~ん」
「泣いても無駄ダ。白鳥財閥の教えにこうあるネ。攻勢のときは相手のケツ毛までむしれってネ」
乙女がケツ毛とかいうなや。って怖いわ白鳥財閥。鬼のようなM&Aでのし上がったというから、あながち嘘でもないだろう。
「で、あなたの言っていたー40点って何?」
ソフィアが侵入者の頭を踏んずけながらいった。
「うっさい!子どもパンツ!エロくなって出直しやがれ」
「ッ!!」
あっころしちゃう。ってかこいつ。この格好だが、男か?
「ソフィアちゃん話が進まないから、ちょっとまってくれない」
「おっこっちのお姉ちゃんは貧乳だが、話がわか・・・」
少年のほほが切れる。ほのかの正拳突きの余波によって
「ひっ」
「オマエコロスムネカンケイナイ」
あぁもう
「おいぼうず、いきなり攻撃したことは悪かったよ。だけど私らだって魔法少女さ。得体のしれないものがいきなりあらわれたんだ、対処するにきまってるだろう。」
「そこの魔法生物から何も聞いてないのか」
ミッキュがいる方を指さす。
「僕の名前は、四葉」
「僕たちがほのかの監視者 『カウンターズ』だよ」
僕たちってことはほかにも仲間がいるのか。
「ほのかは持ち点100点が与えられているんだ。これが0点になったら僕たちが処刑することになっている。」
しばっていた縄がずるりと落ちる。魔法で強化されていたはずの縄が溶けていた
「お姉ちゃんたちが僕に攻撃してきたことも含めてー80点っといいたいところだけど・・・」
ゆっくりと私を見て、杖を向ける。
「若葉の妹に免じてー40点で許してあげる。これで貸し借りはなしだぜ。若葉の妹」
そういうと侵入者は煙とともにその場から消え失せたのだった。




