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侵入者vs魔法少女隊
いったいいつからそこにいたのだろう。
楽しそうに、意地悪そうに、馬鹿にしたように、ケラケラと笑う。
「いけないんだーいけないんだーチクッちゃうぞーチクッちゃうぞー!」
小馬鹿にしやがって。ただうかつに動けないのも事実。相手が得体の知れないものである以上、変に手を出して痛い目にあうのはアホのやることだ。
「誰だおまえはー!!」
冷静に分析する私の顔の横を魔法の弾丸が過ぎ去っていった。絶句する。
しまった!うちにはほのか(バカ)がいた。
「やったれ、ほのかー!!もう壱発ぶち込んじゃえ」
「ほのか姉ちゃん次撃て次撃て」
もう、ばかばっか。
「ちょ、ま、いきなり、撃つばかがいる??」
悲鳴にも似た素頓狂な声を上げている。
残念うちのチームはばかばっかでした。
「撃て撃て撃て撃て撃て撃て撃て撃て撃て撃て撃て」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「きゅきゅきゅきゅきゅきゅきゅきゅきゅ」
もうため息も出ない。
印を結んで双方の間に結界を張る。
哀れな侵入者は完全に気絶していた。
ああどうすんのこれ。