ミッキュ 帰還
「さっきは、悪かったよ」
友人達に頭を下げる。
「いやいいよ!大丈夫」
「それよりも、ミッキュ 達が帰ってきた」
正直、あまり気乗りしなかった。私の不安は的中する。ミッキュ もソフィアの姿も半分透けている。これでほぼ確定だ。
「なるほどッキュ。おそらく、さきと龍神を結びつけていた古代魔法少女が成仏したんだっキュ」
ちなみにこの声も聞こえていないので、ほのかが代弁している。でも語尾まで再現しなくてもいいのに、まぁかわいいからいいか。
「今のところ解決策は、思い付かないっきゅ。すまないっきゅ。でも、今魔法国は、てんやわんやしているから、今すぐ記憶を消されたりとかそういう事はないと思うっきゅ。」
「てんやわんやってどういうことカナ」
カレンが尋ねる。
「君たちには言いにくいんだけど、さちよが裁判を受ける前に失踪したんだ。天国にも地獄にもいないから、もしかしたら現世のどこかで復活しているかもしれない。それにほのかの魔法が危険視されている。伝説の魔法少女であるさちよと互角に渡り合っていると魔法国は考えている。それだけ危険分子だと思われてるんだ。」
「でもあれは、古代魔法少女の力を借りているから今やれって言われてもあの時みたいにたくさんの魔法一気にって言う事はできないよ。」
不安そうにほのかが言った。
「その点は大丈夫、むしろ好都合なんだよほのかお姉ちゃん。誤解してくれているおかげで、お姉ちゃんの処刑が執行猶予になってるから」
「しょしょしょけいってどういうこと?」
「ソフィアその事は黙ってよーって言う話だったじゃないっきゅか。正直言ってさちよの過去の行いが大きく影響しているっきゅ。確かにさちよは、世界の平和にも大きく関与していたけど、問題児だったっきゅ。言うことを聞かない巨大な爆弾は処理してしまおうという考えなんだっきゅ」
「そんなめちゃくちゃナ」
「魔法国は世界のバランスを第一に考えているっきゅ。だからどうしても保守的な考えが強いんだっきゅ。魔法国は、ほのかに対して監視役の魔法少女と魔法使いをつけることにしているっきゅ。そいつらは、馬鹿みたいにつよいっきゅ。きをつけるっきゅ。特に魔法の私的利用は厳禁っきゅ」
「いや、じゃあその監視役の記憶をちょいちょいっといじるとかだめかな?記憶で」
「マイナス40て〜ん♪」
突然現れた黒いゴスロリの小柄の子が意地の悪い笑顔で言った。




