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いざ☆魔法バトルvsさちよ

「ハハッ」

静かな笑い声で魔法老婆はほのかを打ちはらう。所詮ぬいぐるみ、たとえ森の主の力を持っていたとしても、それを使う方法を知らなければ、布切れ、である。魔法を使わずとも、拳で叩けば簡単にふっとぶ。何度も何度も走り駆け出し吹っ飛ばされる。諦めずに何度も何度も。その戦力差はありとぞうのようなものだった。

「おい、アホっこ。悪いが、私も予定が詰まってる。申し訳ないがお遊びはしまいだ。」

倒れた魔法少女たちを一瞥し、ため息をつく。

「久々に骨のある奴らが現れて私を楽しませてくれると思ったのに。とんだ期待はずれだった。魔法で強化した動物たちで悪の組織を作って、お前たちを鍛えたり、古代魔法少女の封印を解いて、ライバルを作ったりしたのに。これならば、古代魔法少女を皆殺しにする必要なかったなぁ。後の世で私の遊び相手になってもらえると思ったのに。せいぜいよしこぐらいだった。あいつはあいつで出会ったときにはもう20歳を超えていた。あと少し若ければ私とも対等以上にやりあえたのに、出会った時期が悪すぎた。せっかく子供を産ませてやったのに、そいつらは雑魚。期待はずれだったわ。」

魔力が拳に集まっていく。ゆっくりとほのかに近づく。

「ほのか、お前には正直期待していたんだぜ。空間移動なんて魔法本来はない。魔法の家系があるわけでもないお前が、ここまでやれたのは、なぜだろうなぁ。私の計画では、今ここにいるのは魔法少女としてのお前だった。いつものように、ピンチになればさらなる力で乗り越えていくそんな奇跡を何度も起こしているお前に期待した。だが私がバカだった。」

体を掴み、持ち上げる。

「けほっ、全部あんたの手のひらの上だったってこと」

「はははっ、さよならだ、恋に夢見る小娘よ」


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