30/232
ねぇダーリン☆魔法新妻よしこたん
「前途ある若者に取り憑くなんて堕ちたもんだな」
「・・・どの口が!」
よしこってあのミッキュ が話してた魔法新妻よしこたん?!たん、なんて言えないおどろおどろしい雰囲気を醸し出している。えっ?この人が「ちゅ!ダーリン大好き、ちゅきちゅきちゅー!魔法新妻よしこたん!参上!」とかやってたの?!修羅じゃん。
「ミッキュ はどこにいる!さちよお前がいるということは!あの毛玉も近くにいるはずだろ・・・う」
あ、やばいわ。目があった。
「!!!」
とっさに身をよじる。それまで自分のいた場所に雷撃、火炎、氷結などなど。どれだけ恨まれてんだよ。
「待つッホ!わたしはミッキュ に見えるけど違うくて!」
「・・・砂塵とかせ!」
ぎゃあああああ死ぬ!まじ死ぬ!
第ニ撃は、先ほどと同じ魔法攻撃が二回。
鏡合わせのようにぶつかり合い、打ち消しあう。
攻撃の起点を見ると、そこには涙を浮かべる一人の少女がいた。ソフィアだ。
「・・・お母さん」




