いざ☆魔法少女バトルvsソフィア★
「金髪!お前の魔法の根源は、寂しさだ、不自由さだ。全てを与えられながら、自由になれないお前の心の有様だ!愛を知れ!一つのものにこだわれ、偽物にすがるな、一本の本物を渇望しな!!」
そう言うと赤髪が閃光のごとく、カレンに接近し、深々と拳を沈めていった。
「カレン姉ちゃんに何するんだ!!」
そういうとソフィアは魔力を解放して、浮遊する。
「トレース!」
ソフィアは相手の動きをなぞることができる。格上の魔法だろうが、体術だろうが、自分の限界値を超えて再現することができる。ソフィアちゃんは、魔力を目に集中することで、魔法老婆の動きを追っていた。
最大出力で、魔法老婆に近づく。二人が絡み合うように拳をつき交わす。
「はぁああああ!」
「はははははははっ!私と同じ動きだな!こいつはいいトレーニングになるな!ははははは!だが、」
ガクン、とソフィアの体が崩れ落ちる。
「私を真似し続けるには、魔力が少なすぎる」
「く、そ、」
「おさげ。お前は兄のようになりたいと願い、お前自身の才能を捨て、身の丈に合わない力を求めすぎだ。てめぇの心はどこにある!」
あっという間に、私たちの中でも、実力派の二人がなすすべなく、倒れてしまった。
「ねぇ、咲ちゃんやばくない?」
今戦えるのは、咲ちゃんだけだ。
「・・・っ」
「さきちゃん?」
なんだ?さきちゃんの魔力が不安定だ。大きく波打つように。なに?怒りの感情がおしよせてくる?!
「さきちゃん!」
「この裏切り者がぁああああああああ!」