純情☆魔法少女隊 ★
いらいらとしながらさちよさんがハッパをかける。
「魔力を測るんだろ!なに制服姿でぼさっとしてる!ほらさっさと変身しな!お前たち!」
こう改めて言われると恥ずかしいな
「「「「変身!!!!」」」」
って、ためらいないなぁみんな。光が小屋を包み込む。
魔法少女!魔法を使う少女たちである。私たちの魔法はこの約1年間でかなり成長している。もともと持っていた魔法からさらに1段階上の魔法になったものも多い。
かおりの魔法は氷結→時間の凍結。氷を使った武器で戦ったり、相手を氷漬けにすることで動きを奪うことができる。戦いの中で解釈を加えて、時間を一瞬止めることも可能になった。切り札的なことなのであまり多様ができない。私たちに出会う前に彼女が1年生の時にほぼ1年近く1人で戦ってきたのだ。経験値は壮絶なもので、私たちのリーダーらしくめちゃくちゃ強い。
さくらの魔法は灼熱→治癒の不死鳥。彼女の魔法は炎。拳や刀に炎を宿らせて戦う、武闘派だ。炎宿らせることで、攻撃力を高めている。また炎を不死鳥とイメージすることで治癒魔法を獲得した。私としては戦うさくらちゃんよりもみんなの傷を治してくれる桜ちゃんの方がイメージに合っている。戦闘モードの桜ちゃんはマジで怖い。
ほのかの魔法は空間移動。1000メートルから落下を繰り返すことで命辛々身に付けた私の魔法。あまり使い手がいないため、はじめのうちはみんなの足としての役割しかなかったけど、今までの1年間で戦いに応用させることもできるようになった。自分の行ったことのある場所ならどこにでもいける。戦いの中で使う場合は相手の頭を蹴ると見せかけて、ぶつかる直前に別の場所にワープするといったトリッキーな戦いができるのが、私の魔法の強みだ。
さきの魔法は憑依→封印。さきちゃんの魔法は代々彼女の家に伝わる零術と組み合わせて行われる。様々な特技を持った幽霊を自分の体に憑依させ戦うのだった。さらに発展して相手を封じ込む封印の魔法も使いこなせるようになった。
かれんの魔法は創造→召喚。カレンはいろいろなものを作ることができる。小さなネジから、ミサイルまでなんでもござれだ。彼女1人連れて行けばキャンプでも快適に過ごせる。さらに犬が好きだからと言う理由でケルベロスを召喚したりすることもできるようになった。
ソフィアの魔法は追跡→コピー。トレースと言う魔法は相手の動きを全く同じで使うことができる。はじめのうちは1回きりだったが、修行することで何回か回数を増やすことができた。
生まれ持った魔力のかけらを育て、解釈を変えることで新たな魔法を生み出すのが魔法少女の特徴だ。
感受性の強い少女だからこそ、想像を超えた力を生み出すことができる。
さらに、この町の魔法少女は特異体質の者が多く、基本的に自然の力を発現しやすい魔法少女の中でも例外ばかりのスーパーチームである。えっへん。
「おっしゃあ!!迷えるソウルをロックオン!魔法少女さき!!」
「ハロー!メニメニミラクルクリエイター!魔法少女カレン!」
「フン!崇めろブタども!ひざまづけ!!魔法王女ソフィア!」
「よし!全く変身できないぜ!涙 魔法少女ほのか(仮)」
「「「「悪いやつらを魔法の力でねじ伏せる!私たち!純情☆魔法少女隊!!」」」」
ちゅどーん
「ちょっと待って!ソフィアちゃん!そんな名乗りだったっけ?!」
巫女服にゴスロリの要素を取り入れた魔法服は、ボーイッシュな咲ちゃんを可愛く彩る。
「や、だってさき姉ちゃん。『やっほー!あなたのハートをコピーアンドトレース!魔法少女ソフィア』ってださくない?」
白を基調としたドレスに緑の差し色が映える。もともとの可愛さに磨きがかかり、別世界の妖精のようだ。
「ほのか、泣かないでヨ」
カレンの魔法服は、白と金のタキシード。シルクハットと、ミステラスな仮面に、ロングの金髪を結っている。
「くっ・・・そぅ・・・ミッキュ め!」
そこには、ぼろぼろのぬいぐるみがうつ伏せに地面に転がっていた。いいなっみんなっ華やかでさっ。
私がぼろぼろにしたんだけどさっ!
いつも読んでいただきありがとうございます。
もう少し文量が欲しいので、締め切りまではできたタイミングでアップしていきます。その後は、またいつも通りに、毎日一回更新でアップしていきます。




