異世界転移(ワールドエンド)
その日、魔法界では、歓喜の声が沸いた。
長く捕まっていた人たちが解放されたのである。
突如として、連れ去られた家族、恋人、友人たちが一斉に帰ってきたのだと。
曰く、捕まっていた人々はアマテラス前女王による不当なものだったと
曰く、イザナギと名乗る魔女が助けてくれたのだと。
魔法界がそのニュースに大きく揺れた。
だが、それ以上の激震が彼らを襲う。
「ミミミミミミ!?!?!?!」
「ななななななな!?!!?」
突如として大きな揺れがほのか達を襲ったのだ。
「じじじじしん?!?!」
「ここここにはプレートはないッキュきゅ!!!」
「ホットプレート?え?おいしいいいの?」
「りりり理科きちんととと勉強するっきゅ」
「これは、魔法だっきゅ!!?!ほのか?!魔力が地面に吸われるっきゅ!」
「な、」
「みにゃああああ」
ズドンという衝撃と共に、始まったときと同じく揺れはおさまった。
「はぁ、はぁ、ミッキュ、無事?」
「」
「ミッキュ?!」
「」
ミッキュはほのかの手のひらの中で、さらに小さくなっていた。呼吸が荒く、苦しそうだ
「ミッキュ!!」
その日、魔法界の魔力が消失した。
「な、は、は、はぁ、はぁ。さすがに、きちぃな」
「…どういうことだ!魔女!」
黒蜥蜴とイザナギは対峙していた。
「なっはっは…さっき言ったろ?世界が悪い。」
「ここは妖精界ではない!!」
「なっはっは!だがな。私は…もっと悪い」
にたりと笑う。
「馬鹿な!馬鹿な!馬鹿な!ここは人間界だ!!」




