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イザナギとさちよ

「なっはっは!さちよのやろうに封印されて幾ばくか。時代は変わっちまったな」


「左様ですか?」


「あぁ、弱すぎる。なにもかもな」


彼女は葉っぱの服の上から、この小国の王様のマントを剥ぎ取り着ていた。


「さちよ殿もかなり活躍されましたよ」


「あぁ、だが、死んだ。あの子が最強を名乗っていたなんてな!なっはっは!私の真似ばかりしていた、一族の落ちこぼれ。とんだ恥さらしさ!一族最弱が現最強だとはな!」


彼女は崩壊しかけた城の玉座に座り、話を続ける。


「うちにとっては数週間前のことだが数百年か。いまや古代魔法なんて言われてる。ただの初級魔術1発で国が滅ぶとはな」


彼女は胸元から一本の黒い杖を引き抜く。

世界に数人しかいない古代魔法を使うことのできる魔女の杖。彼女の杖の存在感は森の空気をさらに一段と重くした。


「イザナギさま。魔力が強すぎます。抑えてください」

「また、世界のバランスか?安心しな。長くはつかわない。私が使う魔法記憶(メモリー)。その現代の使い手が近くにいるらしい。挨拶しときたいだろ?なっはっは!」


「古代魔法、転移(ワープ)



たちどころに彼女は消え、ギリギリのバランスで立っていた城は完全に崩れ去った。

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