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むにゅ☆格差社会

「アホっ子、お前が元に戻るには、3つのもんが必要だ」

部屋を歩きながら、魔法老婆は言った。棚に置いてある呪いの道具や、暖炉にかけてあったナイフなどを、ローブや腰に収めていく。定位置があるのか、次々に収まっていく。

「一つ目はあんたらの体・・・」

さまざまな色の怪しげな液体の入った小瓶を胸の谷間にしまう。

「二つ目は、5人の魔法少女の魔力・・・」

巻物の中身を確認し、胸の谷間にしまう。

「三つ目はその王子様だな」

身長ほどの杖を胸の谷間にしまう。

「って!どうなってんだよ!4次元おっぱいかっホ!」

魔法老婆は、ほのかを掴みあげて、乱暴に胸に押し付ける。

「ははははは!女の胸は神秘なのさ!」

さっと手をあてる咲ちゃんとソフィアちゃん。おぉ同志よ!はてな顔の華麗はトコトコとさちよさんに近づく

「あの〜お姉様」

この辺りはさすが、将来白鳥財閥を率いるものって感じがする。

「はんっ。いっちょ前にごますりおって、小娘が」

とはいえ嬉しいようだ。犬歯がチラリと見える。

「魔力をお借りすることはできないでしょうか?」

たしかに、彼女が加われば、あと2人探さなくても、いいかもしれない!

「悪いができない。理由がある。儀式に時間と魔力がかかりすぎる。悪いが私も忙しい身でな。この件以外にも宇宙生物を倒さないといけないのと、地下の怪獣軍団をどうにかしないといけない件をかかえているのさ。」

「でもミッキュ は一瞬だったっほ」

「アホっこ。あんたが軽々しく呼んでいるミッキュ は、何百年も魔法少女とともに戦ってきた、魔法のエキスパートなんだよ。あんたら小娘が同列に語るんじゃないよ」

え?あの尻掻きながら煎餅を食ってるのが?

「ミッキュ のこと知ってるの?」

「あいつが私を魔法少女にしたのさ。今のお前みたいなちんちくりんの格好ではなくて、森の主たる巨大な鹿の姿だったけどな。」

だが、と持っていたフラスコを粉々に砕いた。

「当時は魔法少女の数が少なすぎて私が何十年も魔法少女として活動しないといけなくなった。気づいたら、もうおばあさんだ。こんなことなら、さっさと恋でもなんでもして引退すればよかった。」

「恋と引退と何か関係があるんですカ?」

「あ?最近の小娘は10か条のことも知らないのか?運命の人とキスすりゃ、寿退社だよ」

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