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第1試合
受付をミッキュにまかせて、待合室で待つこと数十分。
渡されたNo.8を胸につけ、ローブを羽織る。
「これをあげるきゅ。ほのかは今や超有名人きゅ。これは存在感を薄くする魔法がかかってるっきゅ」
くたびれたローブにしか見えないけどな
「やるっきゅ!叩きのめすっきゅ!!」
なんか無駄に熱いな。訝しんでも仕方がない。
ドアをくぐるとそこは、コロッセオを思わせる会場。少し違うのは競技場の周りに水がはられているぐらいだ。歓声があがる。たしか偽名をつけるとか言ってたな。なんだろ!
「まず、今大会の優勝候補の1人!リッパー選手に挑むのはあああああぁぁぁ!ペチャ=パイコ選手だあああああぁぁぁ!」
「あ、の、クソ毛玉ああ!!ぶっ殺す!!!!」
「うわあああ!ぺちゃ=パイコ選手気合いはいりまくりだあああああぁぁぁ!」
「うっさいわ!実況!!!続けて名前呼ぶな!!!」




