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魔法少女コロシアム
時をさかのぼって、半日前ほのかは破魔市の商店街で絶叫していた。
「なんだって〜!!」
耳を抑えながらさきは、先程の言葉を繰り返す。
「だからカレンといつはちゃんは魔法国に帰ったんだって」
だって学校に来てたじゃん。この町で魔法の勉強するんじゃなかったの。
「ふっふっふっきゅ!」
ん、こんな時に。緑のまりもっぽい妖精がひょっこり顔を覗かしていた。
「魔法少女コロシアムが100年ぶりに開催されるからっきゅ!」
「魔法少女コロシアム?」
さきはやれやれという表情を浮かべた。
「なにそれ!楽しそう!」
「はぁ…」
「ふっふっふじゃあ2人エントリーするっきゅ!」
「ちょ、まっ…私は」
その瞬間私の視界は暗転した。