豪快☆魔法老婆登場
「はははははっ!悩める小娘ども!よく来たな!魔法老婆さちよさんだ!よろしく!」
その女性は赤髪のショートヘア、山高帽子をかぶり、下着同然の服を着て、両腰に手をあてて、高らかに笑う。
「魔法、老婆??」
その顔は若々しく、30代いや、20代といっても通用する気がする。
「失礼ですが、ご年齢は」
同じようにドン引きしていた咲が聞いた。
「あ?」
赤髪が浮かび上がり、魔力が膨れ上がる。
「チョチョチョ、レディーに年齢を聞くなんて失礼ですヨ」
「怒らせないでよ咲姉ちゃん!!?」
あの華麗ちゃんやソフィアちゃんが気圧されている。この魔法生物の身体になってから、魔力の感知能力が上がっている。ミッキュ のいってたことがわかった。私たちの中ではソフィアちゃん、華麗ちゃん、私、咲ちゃんの順で魔力が高い。でもあの人は、うちのツートップをはるかに超えている。
「年齢なんざ、100を超えてから数えてねえよ!はははははははははっ!」
豪快に笑う。ソフィアちゃんにつれてこられたのは、深い森の中にあるログハウス。部屋の中の棚はたくさんの得体の知れないもので埋め尽くされていた。ひとつひとつ小瓶に入っていて、いくつかの中身はうごめいている。
「あの、私たち、」
「あー魔人少女だろ?」
ニヤリと笑いながら言う。
「えっ?」
「わざわざ私のところに訪ねてくると言う事は、それなりのピンチの時位だ。この辺の世界の歪みは一時期、かなり減った。となると、悪の組織関係ではねぇ。それ以外の可能性だったとしたら考えられるのは、魔法少女自身の問題だ。そこの魔法生物の体と魂がズレてやがる。だとしたら魔人少女関係だ。前例は少ないがないわけではないぜ。」
「だったら、私元に戻れるのッホ」
やったぁ!
「もっともほぼ全員死んでいるがな」
え?
「何を驚いてやがる。魂と体がずれているんだ。長生きできるわけないだろう。まぁ人間いつかは死ぬんだ。気にすんな。がはははは。後はあー、世界の危機が迫っている」
赤髪の魔法老婆は続ける。
「私のもとを訪ねてくると言う事は世界規模の危機じゃないと訪れることはできない。そういった類の呪いを、私の隠れ家にかけている。私は私で表の世界も裏の世界も駆け回っているわけだから、そのぐらいのレベルじゃないと動けねぇ。」
悪意満載の顔で、ニヤリと笑う。
「さてとお嬢ちゃんたち、仲間の命と世界の命運どちらを取るか言ってみな」
タイトルとあらすじを変更します




