エピローグ
今回の騒動で私たちの街は魔法に対する受け入れ体制ができた。この町にぐるりと貼られた結界によってまず1つ目として魔法の力が抑えられることになった。魔法国の住人がこちらに来て何かしらの魔法を使おうとしてもその魔力は街の結界に吸い取られ、街を守ることに使われるようになった。2つ目として、3つあるスポットには今まで以上に厳重に警備体制が敷かれるようになった。3つ目は魔法の目撃者に対しての記憶の操作は取り下げられ、この街を出る時やこの街の携帯電話などのメールなどに制限がかかるようになった。
「にゃはは☆ほのかまた話そうにゃ☆」
「また魔法教えてね」
「にゃは☆また学校でにゃ」
「うん!・・・え?」
また学校で??
「今回私は骨折り損のくたびれ儲けっていうところだよ。しっしっし」
「でも、かおりちゃんは六駆さんと両想いってわかったんだから、儲けてはいるんじゃない?」
一瞬の沈黙のあとみるみるうちに赤くなっていく。
「ばっ、おま、えっと、まぁそうだな」
この先輩魔法少女もすこしは素直になれたのだろうか。
明日からはまた学校がはじまる。魔法国の住人がくることでこの町がどうなるか分からないが、まぁなんとかなるだろう。
私は新しい杖を握りしめ、家路についた。