ほのかと七禍
「僕たちは何を見せられているのだろう」
六駆は目の前の光景が信じられなかった。魔法国一の術式の使い手にして、超偏屈な問題児と魔法少女としての実績が1年足らずの新米魔法少女が大笑いしながら語り合っていた。
「だからにゃ、その魔法は、ぐあーときてぎゅっとしてバッとうち出すにゃ☆」
「ぐあー!ぎゅっ ばっ!!!」
さまざまな色の炎が踊り狂っていた。
「やったー!!できたよ!七禍ちゃん!!!」
「にゃははははは☆ほのかは筋がいいにゃ☆!!」
パジャマ姿で現れた彼女はほのかたちが術式の練習をしていたことに気がついた。おそらく、ちょっとした気まぐれだっただろう。ほのかに対して先程のような説明にもなっていないような感覚的な助言を与えたところ、ほのかが術式を使うことができたのだ。それに喜んだほのかが次々と質問をし、それに上機嫌になったのだった。
「七禍ちゃん術式の中に、名前を言っただけであなたが現れるのは嬉しいんだけど、毎日呼んだら大変じゃん。だからメールアドレスを教えてよ」
「メールアドレス??」
数分後
「すごいにゃ☆魔法みたいにゃ★」
「ふっふっふ!じゃあ七禍ちゃんは魔法を教えて!私は科学を教えるから!」
と対等な関係を築き、街に貼られている術式のことを話し合いで解決することができたのであった。
 




