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術式講座

「ちょっと聞いてほしいことがあるんだ」

六駆がバテているみんなに言った。

「おそらくあの人は町中に術式を貼っている。国からの依頼を利用して。だから、自分の名前を言われたら術式が発動してやつが転送されてくると言う仕組みになっているんだと思う」

「ちょっと待ってよ。そんなことしていいの」

「しっしっし。当然だめに決まっているだろ。だが、私も過去に戦った中で、あそこまで多様で複雑な術式を使う人間には出会ったことがない。町中に術式を貼るなんて、普通は何百人も使ってすることだ。だが、今回の女王の退位に伴って、人手が不足しているんだろう。あれぐらいの事は黙認するつもりなんだろう」

「あの人は悪人ではないの。善人でもないけど。ただただ自分の研究だけに目を向けている。国に協力しているのも、研究費用や貴重な宝石にありつけるからよ」

話がややこしくなってきたので、小声で魔法生物に尋ねてみる。

「あのさぁあのさぁミッキュ 。術式って術式で対抗できないの」

「当然できるっきゅ。でも術式を作るには、その魔法をまずは知っていないとできないっきゅ」

「基本はそうだけどね。だけど簡単な命令の術式なら、案外できるもんだよ。例えば、魔法の強化だったり、反転だったり。ぼくも何枚かの術式はいつもストックしてある。ほのかちゃんやさきちゃんにも分けてあげよう」

そう言って、魔方陣の書かれた白い紙を渡された。正方形で手のひらに収まるサイズだった。

「しっし。まぁ過信しすぎるのも良くないけどな。やっぱり杖を使った魔法の方が強力だし。少し練習してみるか。反射の紙で打ち返してみろ」

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