ブチュ☆キスの力
「うむ。愛する者同士のキスは呪いを解く力を持っているモフ。それは君たち人間にもわかっていることじゃないかモフ。ほのか様の中身が別物だとしても、相手方がそれをほのか様だと思ったら、大丈夫だと思いますモフ」
「いやいやいやいやいや」
ほのかはブンブンと首を振った。
「まぁ先輩は鈍感だしなぁ。もしかしたらいけるかもしれない。」
咲がいたずらっぽく笑う。
「ほのかいいではないですカ。そのままの体でいいの?キスなんて挨拶ではないですカ」
華麗もニヤニヤと言う。
「だめだめだめだめ。たとえ魔法を解くためでも天馬さんとミッキュ がキスするなんて。そんなうらやましい、いや、人の気持ちを踏みにじるような事は許せない。」
「うむ。何しろこの魔法はとても古いため、情報が少なすぎるモフ。何か手がかりがあれば良いモフが」
「あ、手がかりなら、」
ぐるぐるに縛り上げられた龍を引っ張り上げた。
確かに古代魔法少女のパートナーだった龍なら何か知っているかもしれない。というよりもミッキュ とグルだったからなおさらだ。
そうだみんなで縛り上げよう
乙女の不気味な笑い声が響いた後、長い悲鳴が聞こえてきた。