魔法少女ほのかvs一般人かおり
かおりちゃんは不敵に笑う。さちよさんの子孫なだけはあって似てる。
「しっしっし。捕まえてみな自称魔法少女!」
そういうともっていた買い物袋をこちらになげつけてきた。
「なっ」
目の前に迫ってきた白いビニール袋を手ではらうとそこにはかおりちゃんの姿はなかった。
「ほのか!下だ」
さきちゃんが叫ぶ声よりも先に目の前にかおりちゃんの蹴り上げた足が見えた。
身体をのけぞらせてとっさにかわす。両手を地面につけて低い体勢から逆立ちをするようにけりをだしてきたのだ。いきなりこんな攻撃をするか。
ぱきっ
頭のうえで音がなり、不快などろっとした液体が頭を伝う。
「なになになに?!」
「ほのか落ち着け!ただの卵だ」
「ああ私が買い物袋を投げた時に上空に投げたただの卵だ。だが、お前の頭は今パニックを起こしている。だからその間に!」
「っうぉ!!」
驚いたさきちゃんの声かする。おそらく私にさきちゃんの意識がさかれたところをついてきたんだ。さきちゃんのほうを見る。
「っめんな!!」
だが、そこはたよれるさきちゃん。呪符を投げつける。
「ん?お前のほうは中二病患者か?」
呪符を素手ではらう。さきちゃんは顔を真っ赤にした。あっなんかかわいい。霊力を込めるのが遅れる。
距離をさらに詰めて右手でさきちゃんの腕をつかみ、左手は肩を押し込む。そのままゆっくり倒れていく様子がスローモーションのように見えた。地面を転がり受け身をとるととかおりちゃんは走りだした。
「しっしっし、この商店街で私に勝とうと思うな・・・?あれ?」
だがその逃走劇は始まる前に終わっていた。
「緊縛,透明化,氷,氷よ、かのものをとらえよ!氷獄」
私はすきをついて変身をして魔法を使った。かおりちゃんの得意だった氷魔法を。魔法を見て唖然とするかおりちゃんに話しかける。
「かおりちゃん!ようこそ魔法の世界へ」
まさか,かおりちゃんにこのセリフをいうことになるとは・・・