ホッ☆魔人少女ほのかと仲間たち★
「見よこの身体!すらりと伸びた手足!白魚のような肌!ストンとした胸部!!全て俺のものだ!!!」
高らかに笑いながら、全身を撫で回す魔人少女と化したほのか=ミッキュ 。不快感しかない。それに
「誰がストンよ!ぷっくりぐらいはあるッホ」
「「「ほ?」」」
魔人少女の手の内にあるぬいぐるみがもぞもぞと動く。アイアンクローをかまされてる状態で懸命に抗議していた。
「お前ほのかか?」
ミッキュ 自身予想外のことが起こったようで、私の顔がおどろいた表情を見せる。
「前半は良かった!後半は貧乳乙女の怒りを買った!!胸は自前じゃ増えんのじゃい!!くらえ貧乳女子の怒りの鉄拳ッホ!!」
拳が燃えあがる。ミッキュ が驚き手を離すと、私は着地と同時に地面を蹴り、アッパーカットをかます。
「ふっはっはっは!参ったか!さくらちゃん直伝!痴漢撃退炎のアッパーカットの威力は!観念しろわたし!!!!わたし??」
その魔法生物は自身の身体をモコモコとさわり、事態を把握する。
「いやーーーー!!!!わたしが小汚い妖精に!!!」
「誰が小汚いだ!!」
ミッキュ が吠える。
事態を見ていた咲が呟く。
「これは、りゅうっち。説明してよね」
自身のミサンガを見る。
「魔人少女の一件はあんたも噛んでいるでしょ。あの催眠状態のほのか。あんたの術でしょ」
「・・・いや・・・」
「あ、とぼけたり、偽ったりしたら、滅するから。勝手に分身体増やして、ミッキュ とつるんでただろ。」
冷ややかにいった。魔法生物になってしまったほのかの腕には咲と同じミサンガが巻かれていた。
事態に注意を向けながら、華麗の方もスマホで話をしていた。
「・・・というわけなのセバスチャン。いまから屋敷に行くから出迎えの準備をお願いするワ」
セバスチャンとは、白鳥の魔法生物である。羊のぬいぐるみで、現在は華麗の家にいる。今いる魔法生物の中で、信用できる妖精である。
ほのか=ミッキュがどこまで本気なのか意地悪な笑顔を浮かべてほのかに話しかける。
「ほのか、お前にとっても吉報だぞ。おれがぐいっとキスして、告白してやるから、あとはしあわせにくらせ」
「いやッホ。てかこのホッってどうにかならないのッホ!!!あ〜〜〜!!これもそれも全部ミッキュあんたのせいでしょうが」
再びアッパーカットが火を噴いた。