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始祖の魔法少女
「我が治世最後の魔法少女だと?はっ何千年もかけて私がこの国を作り、大きくした。古代魔法少女大戦のことも知らない小娘が、なめた口をきくな。私に楯突くものはすべて葬ってきた。貴様も同じだ。」
小さく震える生まれたての魔法少女を見て鼻で笑う。
「白い杖を発現させたとしても宝の持ち腐れよのぅ。女神がいると言ってふたを開けてみれば、妾が追放した女神ツクヨミではないか。わらわがアマテラス家を名乗っている理由を見せてやる。」
女王の体から魔力が溢れ出ている。背後に巨大な巨大なエネルギー体を宿す。太陽のような溢れんばかりの力。女王の体も変化する。するすると背が縮み、幼い少女になる。それに反比例するようにエネルギー体がさらに膨れ上がっていく。
「魔法国の唯一にして絶対の女王!!始祖の魔法少女 天照!!!」
背後の光に照らされ、暗くなった顔は国の闇を表すかのような不気味な笑みを浮かべていた。
「これが、わらわだ!!!」