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女王と白い杖

一人の少女が落ちてきた。場違いな豪華な衣装をまとい、頭にはティアラ。彼女は魔法国の女王。

女王が落ちた先は森の中にぽっかりと空いた空間。地面はえぐられ、人々は倒れていた。

「いてっ」

という声が小さく聴こえ。

ズンッという轟音が森中に響きわたる。

「まったく、零華は何やってんのよ。わらわは熟睡中だったってのに」

ごしごしとよだれをふく。ぷりぷりと怒りながら周りを見渡す。立っているものは一人もおらず。

地面がむき出しになっていた。

「零華は死んだか」

ため息をついて続けた。

「パンがなければパンツを被ればいいのに、あなたは求めすぎたのよ」

土埃を払うと、杖を取り出す。

純白の杖を。そして

「エイ」

地面に杖を突き刺した。

ボンっという音がしたかと思うと木々が次々と生えはじめた。

突き刺した杖を抜くころには以前よりもより鬱蒼とした森が広がっていた。

木々には転がっていた人々が引っかかっている。

そしておもむろに自分の胸に白い杖を突き刺した。少女の体は女性のそれへと変わっていく。

「さて、わらわのうつわはどこかしら」

白い杖を縦に振るう。

空間が裂け、そのさきには、驚愕の表情を浮かべる五葉の姿が見える。

「み〜つけたっ」

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