歴戦の猛者たち
「ストロベリーシュート!!」
「バナナブーメラン!」
「グレープマシンガン!」
カラフルな魔法攻撃が飛び交う。木の合間をくぐり抜け魔法騎士団たちへ届く。
「くそっなんだこの魔法は!聞いたことない」
「王国式魔法剣術!5の型フレイムランス」
「ちぃっフレイムランス!何故だ!何故奴は、王国一の使い手の俺以上の魔法剣術を!」
「団長こそ魔法剣術の生みの親だってのに何を言ってんだか。っぶな!アクアハンマー!!」
「オラオラオラ!あたしのバイクのサビにしてやるぜ」
「なんだ!あの!奇っ怪な乗り物は!」
「誰だ!姐さんのバイク暴風猛牛号をバカにした奴は!!」
森の木の上から下を眺める影が3つ。
「あやつらは誰だ」
「蝶野一に喰われていた魔法少女たちですね。魔法少女フルーツパフェ。10年前に世界を救いました。魔法少女騎士ロイヤルナイツ。25年前に魔法騎士団の先駆けになった魔法少女です。魔法少女!夜露死苦。30年前のヤンキー集団の魔法少女です。」
「器たりえるの?」
「皆逸材ではあるけど、女王様の器にはねぇ」
「なら、いらぬの」
「では、悪魔法『悪魔の取引』」
「もったいないなぁ古代魔法強制意思支配」
「なんの魔法?」
「寿命と引き換えに超パワーを与えました。強制的に契約を結ばせて」
「そう、終われば呼びなさい。私は異空間で寝てるわ」
「はいはーい。ふふふ歴戦の魔法少女達。私たちとどぉっちが強いかなぁ?」
漆黒の杖が月夜に照らされ怪しく煌めいた。