表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

112/232

黒い杖

「今まで世話になったなぁこれでカウンターズ解散だ」

「せめてもの情けだ。女王にこの場所は教えるまい」

そう言って残りのメンバーは出ていた。

「五葉はなんで狙われてるんだ」

四葉が聞いた。カレンが答える。

「いろいろな理由が考えられるけど、彼女は魔神少女の成功例なの。器としてはこれ以上ないほどの逸材なの」

「魔神少女って?私がなった魔人少女とは違うの」

ミッキュ を踏みつけながら言った。

「魔人少女は魔法生物が身体を乗っ取るけど、魔神少女は神と呼ばれる高位の魔法生物が体の中に共存する状態なの。大抵の魔法使いはその負荷に耐えきれず死んでしまうわ。黒い杖を扱えるほどの魔力がないと」

「黒い杖って五葉が使っていた」

ソフィアが五葉の古代魔法の回復魔法を思い出した。

「そう。黒い杖っていうのは、杖の限界以上の力を引き出している状態のこと。限界を超えているから、はじめのうちは杖の方が壊れてしまうか紙一重なんだけど。ただ繰り返し黒い杖の状態が続くと、古代魔法のような強力な魔法も扱えるような逸品になっていくの。」

「はっはっは!いいことばかりじゃないぜ。杖っていうのは魔法少女の心の状態そのものを表す。黒い状態が長く続くと言う事はそれだけ魔法少女にも負荷をかけるし、大抵の場合は性格が歪んでいく。強力な力っていうのはそれなりの代償があるって言うことだよ。私も黒い杖になる状態はできるだけ避けている。」

さちよが自分の杖を取り出すと

火種リトルフレイム

杖先に火を灯した。そして杖を黒くしていく。

「古代魔法 火種」

「ログハウスが焼けちゃう!!!」

豪炎にみんながあわてる。

「はっはっは!使ってる魔力は変わらない。ただ杖を強くするだけでこれだけ差が生まれる。黒い杖の持ち主と戦う時は要注意だな。この世界では、女王、零華、五葉ぐらいだろ。なんでこの小娘が黒い杖を持ってるのかは謎だけどな」

「それは・・・」

すこしいいよどむ。

「零華お姉ちゃん、みんなに話して」

五葉が静かに言った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ