二人のベテラン魔法少女
「行け!ケルベロス」
ただ、その牙はさちよに届くことはない。
「はっバカが。私は幽霊なんだぞ。物理攻撃が効くかっての」
鼻で笑う。体は半透明で透けている。
「なら、なぜ、あなたは、私の舌を切り落とせた!」
「霊術 だよ。れ・い・じゅ・つ。まぁそこになおれや。裁断、四倍、四倍、四倍、四倍、四倍・・・」
無数の刃が展開される。青ざめるゴート。羽を背中に生やし飛び立とうとする。
「しっしっし。悪いねぇ、最強の魔法少女に霊術おしえちった。まさか霊術を魔法に無理やり変換できるとは思わなかったけど。」
いたずらっぽく笑うのは、ライダースーツの女だった。さきの姉若葉だった。こちらも半身が透けている。
「まぁ、いいだろ。うちのかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいラブリースイートマイシスターさきたんにちょっかいだしたんだ。灰も残らんと思いな」
ライブスーツから巫女服に変身する。
「逃げんなよ害虫 霊術 龍崎流結界 8の型」
次々に手印を重ねていく。
「対魔超結界 龍塵!!」
「無限裁断!!!」
二人の霊術が放たれる
「れ、零華さ」
ゴートはチリと化した。