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黒い影  作者: もんじろう
16/18

16

 私は妻とスクリーンの間へと立った。


 妻が、やっと私を見た。


 ひどく怪訝な表情をしている。


 私は両手を伸ばし。


 妻の細い首を絞めた。


 妻は抵抗しようともがいたが、私の力のほうが強かった。


 私は覚悟を決めていた。


 妻の頭の中に居る男に奪われるくらいなら、妻を殺して私も死のう。


 私のものにならないなら、こうする他はない。


 私は指に、さらに力を込めた。


 恐怖を浮かべた妻の瞳が私を凝視した。


 喉を絞められているので声は出せないが、妻の口が開いた。


 何かを喋ろうとしている。


 妻の口の動きで何を言いたいのか分かった。


「助けて」と言っているのだ。


 残念ながら、その願いには応えられない。


 突然、私の両腕が誰かに掴まれた。


 両肘の辺りだ。


 私は驚いた。


 いつの間にか何者かがこの部屋に入り込み、私の背後に立っているという事実にだ。


 まったく気配が無かったため、私は完全に不意を突かれた。


 これはいったい誰なのか?


 家政婦か?

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