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黒い影  作者: もんじろう
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 私との4年間が苦痛だったのか?


 妄想の恋人という逃げ道に走るしかなかったというのか?


 私との生活が妻を壊してしまったのか?


 この事実を知った私が抱いた感情とは何か?


 こんなことを言うと、ほとほと呆れられるかもしれない。


「何を言っている? お前の頭は大丈夫なのか?」と。


 ありていに言うなら、私は身を焼き焦がすほどの激しい怒りと嫉妬を感じていたのだ。


 妻の妄想の恋人に対して。


 現実には存在しない、妻の頭の中だけの浮気相手に。


 その感情は探偵社を後に家に着き、妻と食事をし、1人で書斎に入り報告書を読み直した今も静まるどころか、さらに勢いを増して燃え上がっている。


 やはり、私の器は恐ろしく小さいと言わざるをえない。


 いや、もう事はそんな種類の話ではない。


 探偵社の所長が言った、妻を連れて、どこかの医者を訪ねなければならない事態かもしれない。


 私は書斎を出た。


 妻の居るミニシアターへと向かう。

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