[番外編]令嬢の講座!!・前編
今回はこの世界観に出てくる【魔工術】について、亜輝菜とニサマルユキが解説していきます!
番外編は初めて書くので少し読みづらいかもしれません....。
ニサマル「ニサマルユキと!」
亜輝菜「川内寺亜輝菜のぉー!」
ニサマル・亜輝菜『魔工術講座!!!』
ニサマル「いえ~~い!!!!!!8888888」
亜輝菜「えーと...テンションやたらと高いね、どうして?」
ニサマル「そんなこと決まってるでしょ!自分の時間を作って自分で語れるんだよ!!そりゃあ、上がるよね」
亜輝菜「そういうものなのかなぁ?」
ニサマル「てか、そんな事はどうでも良いんだよ!今回の主役は“魔工術”!この魔法でも魔術でも無い第三の魔力を用いた力!!」
亜輝菜「...へッ?魔工術って、魔法じゃ無かったの?というか、魔術と魔法って違うの?」
ニサマル「ちっっっっっがーーーーう!全然違う!」
亜輝菜「でも、アクネリアは魔法って言ってたよ?」
ニサマル「確かにアクネリアは魔工術を勝兎に説明するとき魔法と言っていたけど、あれは勝兎に理解してもらうために言っただけで、魔工術は魔法ではありません!」
亜輝菜「じゃあ、何が違うの?」
ニサマル「それを今から解説します!」
亜輝菜「先生!お願いします!」
ニサマル先生「よろしい!まずは手始めに三つに共通する力、“魔力”の解説しよう」
~ステップ1~生物の持つ魔力!
ニサマル先生「とりあえず、魔工術を語っていくには魔力について話さなくてはならない。」
亜輝菜「魔力って、この世界で存在してるよく解らない力の事ですよね?」
ニサマル先生「そう、魔力はこの異世界の生物が必ず持っている力で、我々の世界で言うところの“気力”だ」
亜輝菜「...気力?それって、あの気力!?」
ニサマル先生「まぁ、例えたらって意味だからあまり考えすぎないでいいよ?そもそも元の世界にそんな物無かったんだから」
亜輝菜「でも例えたってことは、何かしらの似通った部分があるってことですよね?」
ニサマル先生「そうだね、確かに魔力と気力には共通点がある...それは現象を起こすために対価として払わないといけない点だ」
亜輝菜「それは、確かにそうですね...気力が無いと何も出来ませんし、魔力が無いと魔工術も使えないらしいですしね」
ニサマル先生「そうなんだ!魔力は簡単に言うと物事を行うための“対価”なんだ!今はそれだけ分かってくれれば良いよ」
亜輝菜「それで、魔力は解りましたけど魔法と魔術の違いはまだ全然判りませんよ?」
ニサマル先生「じゃあ、次はその話に入ろうか!」
~ステップ2~魔法と魔術の違いを知ろう!
ニサマル先生「ところで亜輝菜君!君は“魔法”は何ができると思う?」
亜輝菜「えッ?いきなりなんですか!?...でもそうですねー、空を飛ぶとか風を操るとか?」
ニサマル先生「うんうん、!じゃあさ、それをするには何が必要?」
亜輝菜「えーと魔力...つまり対価ですよね?それはさっきの説明で分かりましたよ!」
ニサマル先生「正解!これが最後の質問、その対価は誰に支払うの?」
亜輝菜「誰にって、消費して自分で起こすんじゃないんですか?気力と一緒で」
ニサマル先生「ちーがーうー!!!!おかしいでしょそれ!風邪を操るんだとして、魔力を扇風機のボタンを押すのに使うの!?それこそ、気力じゃん!」
亜輝菜「え~、じゃあどうやって魔力を使うんですかぁー」
ニサマル先生「そう!それこそ、今回の講座の最大のポイント!魔法、魔術、そして魔工術は魔力の使い方が違うんだ!」
亜輝菜「なんか難しそうですね...」
ニサマル先生「まぁ、分かるように努力はするよ!とりあえず、まずは比較的分かりやすい魔法から説明しよう!」
~ステップ3~魔法と精霊について知ろう!
ニサマル先生「はい、出ました“精霊”!」
亜輝菜「精霊?またメルヘンチックな物が出てきましたね...」
ニサマル先生「まぁ、魔法=不思議だからね」
亜輝菜「で、精霊がどうしたんですか?」
ニサマル先生「さっき、亜輝菜君に質問したよね『魔力は誰に支払うの?』ってさ」
亜輝菜「...ッ! まさか、精霊なんですか!?」
ニサマル先生「そう!魔法を使うのには、魔力を精霊に支払わなければいけないんだ!」
亜輝菜「それはつまり魔法で炎を使うということは、魔力を精霊に支払ってその精霊が炎を出すということですか!?」
ニサマル先生「そういう事!」
亜輝菜「でも、何で精霊は魔力が必要なんですか?炎は自分で出せるんだし、その代わりにもっと良い対価を貰えばいいじゃないですか!」
ニサマル先生「亜輝菜君、良い所に目を付けたね!確かに、この世界の生物はみんな魔力を持っているんだから炎を自分で出せる精霊は魔力なんて要らないよね」
亜輝菜「そうですよ!なんで無利益なことするんですか!魔力に命と同じ位の価値があれば別ですけど」
ニサマル先生「亜輝菜君...今なんて言った?」
亜輝菜「なんで無利益なことするんだ、ですけど?」
ニサマル先生「違う、その後!」
亜輝菜「え、魔力に命と同じ位の価値があれば別...」
ニサマル先生「そう!それ、精霊にとって魔力は命と同じ...いや、命そのものなんだ!」
亜輝菜「それって、どういう」
ニサマル先生「人間にとって魔力は気力と同じで何かをするために必要な物、だから無くなると回復するまで重度な脱力感に襲われるんだ、それはほかの生物も一緒だ精霊を除いてね」
亜輝菜「精霊は違うんですか?」
ニサマル先生「精霊にとって魔力は“寿命”なんだよ」
亜輝菜「寿命ッ!?ってことは、精霊は魔力が無くなると寿命が切れて死んじゃうって事ですか!?」
ニサマル先生「そういう事になるね、その代わり魔力が尽きなければ死ぬことは無いんだけどね」
亜輝菜「へぇー、精霊と魔法を使う者はウィンウィンな関係なんだね!」
ニサマル先生「あッ!忘れてたけど精霊には属性があって、火、水、土、風、光、闇の大きく分けて六つあるんだ」
亜輝菜「確か、魔力にも属性があるんじゃなかったっけ?」
ニサマル先生「そうだね、魔力にも精霊と同じ属性があって火の精霊は同じ火の魔力しか受け付けないから必然的に火属性の魔力を持つ者は火属性の魔法しか使えないんだ」
亜輝菜「じゃあ、まとめると....。
・魔法は精霊に魔力を支払って行使する!
・精霊と魔力には属性がある!
・精霊は同じ属性の魔力しか受け付けないから、自分の持つ魔力の属性の
魔法しか使えない!
って、ことだね!」
ニサマル「先生タイム終了!!」
亜輝菜「え!?なんで、まだ魔力と魔法しか解説してないよ!」
ニサマル「それはね、魔法の説明が予想以上に長くなったから!!」
亜輝菜「じゃあ、どうするの?」
ニサマル「ていうことで....。前編、後編に分けます!!」
亜輝菜「噓~~~!」
後編は、魔術と魔工術の解説を書いていきたいと思います!