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悪役令嬢と無敗の騎士!!  作者: ニサマル・ユキ
~プロローグ~ 悲劇の別れ
2/13

令嬢の誕生

勝兎を呼んだのはアクネリアじゃあ、アクネリアとはだれなんでしょうね。

「頼む!それだけはッ、それだけはやめてくれ!!」


(お父様はなんで、叫んでいるのだろう?)



私の周りの大人達は、この世の終わりを見ているかのように私を見ていた。

そして今、私は知らない男の人になぜか刃物を突き付けられている


「さぁ、お別れだ、派手に悲しめよ!!」


私を拘束している男の人は、憎しみをぶつけているかのように声を荒げ手に持っていた刃物を私に刺した。


(怖い...痛い...痛いよ...私、なんで赤いんだろう?どうしちゃったのかな?身体も動かないよ...助けて、誰か助けてよ...)


私は叫ぼうとした。



しかし、声は出せなくなっていた。紅い雨が降る部屋の中、私は最後の言葉を発することが出来た。

その言葉は、



「まさ...とちゃ...」


彼女の名前だった。

私は、死んだのです。あの日、あの時、あの瞬間...私はあの知らない男の人に心臓を突き刺され死んだのです。


でも、私はもう一度チャンス...いや、“彼”いわく慈悲のプレゼント?を貰った。


「ここはどこなの?」

(あっ!あそこに居る男の子に聞いてみよう。)


あの、御方に...





「あのぉーちょっとごめんね!私ココどこだか分からないんだけどここのこと教えて貰って良いかな?」


私は真っ暗な空間で一人、ベンチに座っている緑の髪の毛をした少年に声を掛けた。


「なに~?ここのこと知りたいの?...んっ?君は...川内寺...亜輝菜って、うわっ仕事じゃん!!

チョッちょっと待って、今準備するから~!!」


少年は慌てて立ち上がり、急いでどこかへ走り去ってしまった。


「えっ!?ちょっと、どこ行くの!!」


  ~数分後~

私が、途方に暮れていると、暗闇からあの少年が走ってきた。


「お待たせ~!待った~?

やっと、準備完了だヨ~!少し時間かかちゃった!ゴメンね、亜輝菜ちゃん!」

ベンチで座っていたときの眠そうだった少年は、髪の毛と衣服を整えて私の前に再び現れた。

(よかった!戻ってきてくれた...でも、なんで私の名前知ってるんだろう?)

「大丈夫だよ!それで、ここはどこなの?教えてほしいんだけど...」


そう聞くと少年は、得意げに言った。

「ここはね...死界と生界の間にある【導きの空間】と呼ばれている場所だヨ~!」


私は言っている意味がまったく、分からなかった。むしろ、謎が増えた。

だが一応、説明の続きを聞いてみた。


「その導きの空間...死界と生界って、何なんなのかな?」

私はこの時、なぜか少しやな予感がした。そして、それは的中した。


「生界は、生物が生きている世界ののことで~、死界は、生界で死んでしまった魂の世界...つまり、君に分かりやすく言うと天国と地獄の事だね~!

まぁストレートに言うと君、死んじゃったんだよね~!!」



「...うッ―――

「噓じゃないよ~?だってさ、君は自分がどうやって死んだか知っているはずだもん!

違わない?」


(そうだった...思い出した、私はあの知らない人に刺されて死んでしまったんだった...なんで忘れていたんだろう、いや信じたくなかっただけかもしれない。

でも、じゃあここに居るこの子は死んでしまった子...)


「じゃあ君も、死んじゃったんだ...可哀想に」

「いや!!!僕は死んでないよッ!?」


「じゃあ、あなたは?一体...」


「僕かい?いい質問ね~!......僕はね、

サユウシャ、死んでしまった人達を導く 導きの神だヨ~!!」

「かッ神様...あなたが?」


いつもの私なら、神様が前に居るなんて笑い飛ばしていたけれど、何故か今は信じることができた。

恐らくこれも神様の力なんだろう。


神様はその後、私が今なぜここに飛ばされてきたのかを、適当に教えてくれました...それを簡単にまとめると、どうやら私は死んだときの無念があり過ぎて輪廻から弾かれ、この導きの空間に送られたらしい。そしてその無念を解消するには、また人間として人生を前世の記憶を持ったまま異世界で過ごさなければいけないことも教えてくれた。





「話は、大体わかりました。でも転生には、何かリスクがあるんじゃないですか?」


「正解!普通の転生とはわけが違うからねぇ...君は異世界で、壮絶な運命を背負った人生に強制転生される。けど、転生する前にその運命を回避する権利と、それに必要な物を前世から一つだけ選んで持っていけるから安心してねぇ~!

じゃあ、早速で悪いけど転生しちゃおうか!...持っていく物、何が良い?」


それを聞いて、私はすぐに決められた。



「それ...人間でもいいですか?」


「いいけど人間だと生きてるから召喚になるから、そっちに送れるようにするまで結構時間かかるけど...それでも?」


私を守る刀者になると約束してくれた...




彼女にしたいと、そう思ったのだ。






「九錠治 勝兎...彼女が良いです!」


今回は、亜輝菜サイドの話を書きましたがまだ、彼女は召喚によるリスクを知りません。

次は、勝兎サイドに戻ります!

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