表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に憧れた少年は勇者になる。更新停止  作者: kuro kuro
プロローグ
1/4

目が覚めると…

どうも。はじめまして。

kuro kuroといいます。

長続きするように頑張ります!

俺は一体何のために産まれてきたんだろう。どうにもならないと思った。俺に味方は居ないと思った。努力しても報われなかった。


ああ。なんてこの世界は残酷なのだろう。ならばせめてゲームの世界のような努力しただけ強くなれるそんな世界で生きてみたかった。


ーーーーーーーーーーーーーーー


風に揺らめく草の音が心地よく耳に入る。太陽の光が煌々と降り注いで、昨日降ったばかりだと思われる雨の養分を草花は根から吸収して気持ちよく日光浴している。


こんな素敵な場所が日本にもあったんだろうか。俺は体を起こした。そこで違和感を覚える。目線が低い。まるで子供に戻ったようだ。

そして辺りを見渡すと壮大な自然が目に入る。雲一つない青い空。後ろには3階建てのビルよりも大きな木がそびえ立っている。その壮大さに言葉を失ってしまう。


左手奥には街と思しき住宅地が広がっていた。そしてその周りは何故か大きな壁に囲まれている。某巨人が攻めてくるのだろうか。

いやそもそもあれは現代社会にあるようなものなのだろうか?


「そしてなんで俺は子供なんだ…」


自分の手は小学生くらいの大きさで愛用していた大きなスマホを片手では持てない。そういえばメモに日記を残す習慣があったな。それを見てみよう。幸いなことにズボンのポケットにはスマホが入ってあった。


俺の実際の年齢は17歳。高校生だったはずだ。高くも低くもない偏差値の高校に通い、日々を何となく過ごしてきたと思う。何故かあまり記憶が曖昧だ。

とりあえず携帯の電源を入れてみる。片手では持てないので太ももの上に置いて。

未読のメッセージが届いている。何故か触れていないのに強制的にアプリを開かれた。送り主は不明。


「突然こんなことを言われて信じれないと思いますがあなたは今異世界にいます。」


さっとアプリを閉じる。信じられるはずがない。ウイルス?しかしまたしても強制的にアプリを起動される。


「あなたは前世でもっと自由な世界で生きたいと願いました。その願いは叶い、今あなたはゲームのような努力をすれば報われる世界にいます」


前世の俺そんなこと思ったのか。日本に住んでたとか青髪ショートカットのスナイパーが好きなこととか一般教養は覚えているんだけどどういう生活送っていたとか学校の友人とか親の名前や顔などが思い出せない。

 前世の俺、もしかして記憶消してる?


「ここが日本ではない事の証明として、試しに『ステータス』と念じて見てください。あなたのパラメーターが出るはずです」


半信半疑でステータスと念じてみる。すると半透明のディスプレイに文字と数字が映し出された。


名前 コハク 性別 男

年齢 9

種族 人

レベル 9

スキル なし

ユニークスキル 魔眼Lv.1

称号 転生者


「それがあなたのステータスです。ほかの方からは基本的にステータスは見えません。専用のスキルをもっていてスキル閲覧を許可した相手、奴隷、催眠状態ですとステータスを他人に見られます。ご注意を。

さらにあなたは1度死んでいますので、この世界で新しく体を作りました。スキル取得効率が高くなる10歳前に転生させています。前世通りの姿ではなく申し訳ありません。」


確かにゲームっぼい。小説で読んだ異世界転生というものだろう。それに赤子が始めるんじゃなくて成長期一歩手前。多分これから出来ることが増えていくんだろう。

元に姿に戻れなかったことな関しては全く気にしていないので気にするなと送っておく。ってなんで俺はこんな怪しいやつの普通にやりとりをしてるんだ。


「ならよかったです。

それではこの世界で必要なものを転送させてもらいます。武器とお金をお送りさせて頂きます。」


目の前に俺の足より少し短いショートブレードが転送される。片手直剣と言ってもいい。お金は全部で銅貨100枚。大銅貨50枚。銀貨30枚。金貨1枚。因みに価値は


銅貨100枚で大銅貨1枚。

大銅貨100枚で銀貨1枚。

銀貨100枚で金貨1枚。

金貨100枚で白金貨1枚。


 というのが携帯の向こう側にいるやつの説明である。まあ結構な額を転送してくれたようだ。しばらくは持つと思っていい。

 それじゃあほかにも聞きたいこととかあるし…


「この世界は努力すればどこまでも強くなれる世界です。ギフト全スキル適正を送っています。

 それでは私の役割はここまでです。よい異世界ライフをお送りください」

「待っ!」


質問に答えてくれることも無く携帯は俺の太ももから姿を消した。この世界には不要なものという事なんだろうか。

携帯って色々役に立つと思うけど…充電出来ないだろうし意味無いかと思考を切り替える。


目の前に転がっている剣。どうしようか。あの不明な相手は必要と言っていた。あいつは俺に必要最低限の情報と物を与えて消えた。ならこれは絶対に必要なものなのだろう。俺は迷い無く剣を拾い鞘から抜いてみる。


鈍く光る鉄がこれが本物だと伝えている。それにこの重み。9歳になった俺は前世の俺よりも非力でこの大きさでもずっしりと重さを感じる。そっと剣を鞘の中に戻した。


次にスキルを見てみる。普通のスキル欄には何も無いがユニークスキルには魔眼というスキルがある。魔眼なんて見た目や響きから強そうだ。「this world!」とか言ってみたい。しかし使用方法が分からん。今は素顔が見えないが俺の目は片方ずつ目の色が違うかもしれない。かっこいい。

 でもこういうのって差別の対象になるんだよな。使うときは注意しなければ…。


「まあ何はともあれ、あの街に向かうか」


意を決して街に向かうことにする。言葉が通じなかったらどうしようとか考えない。多分通じるはずだ。そうでないないと困る。その時点で異世界ライフに詰んでしまう。


まず辿り着けるのだろうか。目算でもかなり距離があるけど。剣を使うとなると殺し合いだろ。喧嘩などしたことない平和ボケ日本人の俺に出来るだろうか?


その時脳裏に誰かから殴られている場面がフラッシュバックした。俺の前世の記憶だろうか。楽しい思い出も嫌な思い出もほとんど靄の中に消えてしまっている。

俺は日本に住んでいたコハク。日本で得た当たり前の知識しか今の俺には無いのだ。それを生かしてどれだけ異世界ライフを楽しめるか…

魔法も使ってみたいしアクロバティックな動きもしてみたい。ここは努力すれば報われる世界。過去は考えず未来のことを考えよう。


俺は色々な不安を押し殺し異世界ライフを開始した。

誤字脱字や辻褄があってない箇所があればいってほしいです(o_ _)o))

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ