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僕で大丈夫ですか?  作者: 誠也
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ドキドキするよ

トトさんがまだ仕事があるということで僕はトトさんの研究室に戻った。

よく見ると研究室には怪しい液体や植物、古そうな本などが置いてある。

トトさんは大きな鍋に水と何かの葉っぱを磨り潰したものを入れて火をかけた。


「トトさん、何を作ってるの?」

「回復薬ですよ。戦争で負傷した人達に使うんです。」


回復薬!ゲームとかでよく出てくるやつだ。

戦争中だし、僕も何があるかわからないから欲しいな。

それからトトさんが回復薬を作り終わるまで、じっと待っていた。


「よし、これで終わりっと。ウサミさんお待たせしました、今から私の家に案内します。」


僕の宿泊先はトトさんの家か、どんなのかな?

お城を出て城下町へと移動する。

城下町もゲームとかでよく見る感じで、なんかワクワクする。

トトさんの家はお城から歩いて10分くらいのところにあった。

1階建てで部屋は3つと台所、庭には井戸がある。

中はきちんと整理整頓されていてキレイな感じだった。


「あ、そうだ、トトさん、僕突然着たけど大丈夫だったかな?ほら、家族の人とか?」

「あ、大丈夫ですよ。私一人暮らしなので。」

「えっ、ええー!」


女の子の家に泊まって二人きりなんて。

僕には刺激が強すぎるよ。


「どうしたんですかウサミさん?」

「いや、だって、トトさんと二人きりなんていいのかな?」

「そうですよね、私みたいな地味な女と二人きりは嫌ですよね。」

「違うよトトさん。トトさんはとっても可愛いよ。」

「そんな可愛いだなんて、初めて言われました。」


トトさんは少し顔を赤くした。


「えっとね、僕が言いたかったのは女の子の一人暮らしの所に男が泊まるって、襲われるとか危険に思うんじゃないかなってこと。」

「そういうことでしたか、なら大丈夫ですね。ウサミさんはそういう方じゃないって感じがしますので。」


それは喜んでいいのかな?

単にヘタレって思われてるのかな?

まあいっか、トトさんは信用してるみたいだし。

それからトトさんは夕食を作ってくれた。

マッシュポテトみたいなものと、豆のスープだ。

女の子の手料理ってなんかいいな。


「どうですか?口に合いますか?」

「うん、おいしいよ。そうだ、トトさんこの世界についていろいろと教えてよ。」

「そうですね、では、何から話しましょうか・・・」


トトさんから聞いたこの世界はゲームやマンガとかでよくある感じだった。

魔法が使えるけど、科学はまだ進歩してなくて、魔物とか妖精とかファンタジーの生き物もいるらしい。

魔法とか使ってみたいな。

妖精も見てみたい。

でも、今は戦争中。

その戦争はというと、スティリアの戦力は7500人に対して魔物の国バリアルは15000人と2倍で、圧倒的不利な状況。

現在はスティリアのすぐ側の最後の砦でなんとか持ちこたえているようで、いつこの国の中まで攻め込まれるかわからないらしい。

ホントに大変なときに来ちゃったな。

夕食が終わり、寝室に案内された。

寝室にはベッドは一つだ。

トトさんはベッドを僕に譲ってくれるみたいだけど、トトさんはどこで寝るんだろう?

聞くと床で寝ると言うので、僕は申し訳ないからトトさんがベッドを使ってと伝えると、お互いが譲り合う形になった。


「じゃあウサミさん、一緒に寝ましょうか。」

「えっ、ええー!」


トトさんはすっとベッドに寝転がる。


「ウサミさん、どうぞ。」


そう言われても、でも、こんなこともうないかも知れないし、でも・・・。

結局僕は床で寝た。

やっぱり僕はヘタレだな。

でもトトさんの横で寝たらドキドキし過ぎて寝れないだろうし、これでよかったことにしとこう。

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